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doo-bop days
by ブーツィラ
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■マイ・ベスト・アルバム2008
■Bernard Bonnierの『Casse-Tete』
カナダの電子音楽家(1952-1994)が1984年に発表したレア盤の復刻CD。奇天烈なアイデア満載の、コミカルですっとぼけた電子音楽/ミュージック・コンクレート/変態ダンス・ミュージック。テクノ、クラブ・ミュージックを通過した耳で聴いても、まったく古びて聴こえない。

■Warner Jepsonの『Totentanz And Other Electronic Works 1958-1973』
アメリカの電子音楽家のレア盤『Totentanz』(1967年作)に、1958年から1973年までの未発表作品(ブックラ・シンセサイザーやテープ編集による電子音楽、ミュージック・コンクレートなど)を14曲追加した2枚組CD。LAFMS関係のレーベルであるMelon Expanderからの発売ということもあり、内容の面白さ、クオリティの高さは保証付き。

■ザ・フーの『My Generation』
ザ・フーの代表作の一つである1965年12月発表の1stアルバムの日本独自制作盤。10代後半からの愛聴盤。音質、リマスタリングにやや不満があるが、英国オリジナル・モノラル盤を世界で初めて完全収録したオフィシャルCDゆえ、挙げないわけにはいかない。

■シュプルング・アオス・デン・ヴォルケン(Sprung Aus Den Wolken)の『Faux Pas 1』
1982年発表の1stアルバムの初復刻CD。ジャーマン・ニュー・ウェイヴ(NDW=Neue Deutsche Welle)の傑作の一つ。キディ・シトニーのアジテーション/ヴォーカルに、歪んだダブ音響、ノイズ、アヴァン・エレクトロ、テープ編集、屈折した虚無的ビートなどを基調とする、従来のロックから逸脱した異形のアルバム。

■V.A.の『アイヌ・北方民族の芸能』
1953〜1976年に現地録音されたアイヌ民族の諸地域の歌を中心に、ムックリ(アイヌ民族の口琴)やトンコリ(樺太アイヌの弦楽器)の演奏などを収録した3CD。近代文明に覆われる前のアイヌモシリ(アイヌ語で「人間の住む静かな大地」、北海道・南樺太・千島列島といったアイヌ民族のかつての生活領域)から、アイヌの歌が真空パックされて届けられたかのような、コミュニティー・ミュージック/民族音楽そのもの(一部を除く)として聴ける。現代的なアレンジが施されていないアイヌ音楽を深く知るうえで欠かせない後世に遺る作品。ウィルタとニヴフの音源も2トラック収録。

【次点】
■ルー・リードの『Berlin: Live At St. Ann's Warehouse』(2006年ライヴ録音、新作扱いにしなかった)
■Monajat Yultchieva(Munojat Yo'lchieva)の『OUZBEKISTAN | UZBEKISTAN Monajat Yultchieva』
■サン・ラの『Media Dreams』
■ハリス・アレクシーウ(HARIS ALEXIOU)の『酸っぱいチェリーと苦いオレンジ GUINDA Y NARANJA AMARGA』(2006年発表)
■フランコ&TPOKジャズ(Franco & Le TPOK Jazz)の『Francophonic Vol.1 1953-1980 フランコフォニック 第1集』

12月31日(水)
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