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doo-bop days
by ブーツィラ
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■マイ・ベスト・アルバム2008
■Dinosaurs With Hornsの『Return Of The Disco-Aristo-Sarcophagus』
1970年代中頃に米国カリフォルニア州パサディナで生まれたロサンジェルス・フリー・ミュージック・ソサエティ(LAFMS)。LAFMSのRick Pottsと、LAFMSのメンバーでテープ奏者のJoseph Hammerによるアヴァン・ユニットの、既存の音楽の枠に収まらないライヴ録音作(2007年1月と2000年11月録音、全2曲・約16分+53分)。

■遠山サキさん親子のDVD-R『アネサラ シネウプソロ(姉茶 ひとつのふところ)』
アイヌ文化の伝承者で、北海道浦河町姉茶にお住まいの遠山サキさん(80歳)が、浦河・姉茶に伝わるアイヌの歌を、長女、次女、三女とおもに輪唱で歌った自費制作DVD-R(約49分, 2008年7月に浦河町姉茶で収録, アイヌ語歌詞の日本語字幕付き, CD-Rも発売)。歌のバックの映像として、浦河・姉茶の自然風景を中心に、4人の歌う姿や遠山サキさんの日常生活の一場面などを収録。
フチ(アイヌ民族の女性の古老)のなかでも数少ない幼い頃からのアイヌ語話者で、これほどしっかり歌える方が今も健在とは驚き。遠山サキさんと次女、三女が参加したCD『Mukkuri Hawehe ムックリの響き:アイヌ民族の口琴と歌』(2001年, 日本口琴協会)との聴き比べも一興。購入などの問い合わせ: 浦河町堺町生活館(TEL 0146-22-5795)

【次点】
■バコ・ダグノン(Bako Dagnon)の『Titati』
■オマーラ・ポルトゥオンド(Omara Portuondo)の『Gracias』
■Original Silenceの『The Second Original Silence』


◆リイシュー/発掘音源・映像◆
■オーティス・レディングの『Live In London & Paris』
名盤『ヨーロッパのオーティス・レディング』と同一公演である1967年3月21日のパリでのライヴを収録した、『ヨーロッパ〜』の拡大版。『ヨーロッパ〜』ではカットされていた箇所も収められ、音質も向上。そのうえ、4日前の3月17日のロンドン公演を追加収録。オーティス及びブラック・ミュージックの新たな定番が誕生した。

■V.A.のDVD『Respect Yourself The Stax Records Story リスペクト・ユアセルフ〜スタックス・ストーリー / Stax Volt Revue Live In Norway 1967 スタックス/ヴォルト・レヴュー〜ライヴ・イン・オスロ 1967』
サザン・ソウルの名門レーベルであるスタックスの歴史を綴ったドキュメンタリー作品と、スタックスが1967年4月7日にノルウェーのオスロで行った「スタックス/ヴォルト・レヴュー」(ブッカー・T.&ザ・MG's, サム&デイヴ, オーティス・レディングなどが参加したパッケージ・ショウ)をカップリングした2枚組DVD。言わずもがなだが、ソウル/ブラック・ミュージック好きなら是が非でも見ておくべき作品。海外盤は2007年にバラ(単体)で発売済み。

■V.A.の『マグレブ音楽紀行 第1集 アラブ・アンダルース音楽歴史物語 A Musical Trip To Maghreb Vol.1 Arab Andalous Music And Kabyle Songs』
9世紀にイスラム王朝下のイベリア半島南・東部(南スペインのアンダルシア地方)で生まれ、15世紀以降、北アフリカのモロッコやアルジェリア、チュニジアなどに伝播。近年はパリのアラブ系移民たちの音楽としても知られるアラブ・アンダルース音楽の歴史を、20世紀に録音された音源で辿る2CDオムニバス盤。ライス・レコード(田中勝則氏)渾身の独自制作盤。アラブ・アンダルース音楽に関する予備知識はほとんどなかったが、古典音楽そのものではないこともあってか、通勤時のお伴として今年最も楽しませてもらったアルバムの一つ。本作の発売により、アラブ・アンダルース音楽が、ワールド・ミュージック・ファンの一部の間で静かなブーム(?)となった。

■ダフマン・エル・ハラシ(Dahmane El Harrachi)の『Ya El Hadjla やまうずら 〜アルジェリア移民の声〜』
アルジェリアの大衆歌謡シャアビの代表的歌手(1925or1926-1980)の復刻盤。1975年の録音集とされる。ダフマン・エル・ハラシの先輩格である「シャアビの始祖」ムハメド・エル・アンカの『Le Grand Maitre du Chaabi シャアビの創始者』と迷ったが、聴いた回数の多さから本作を選出。


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12月31日(水)
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