ID:48158
doo-bop days
by ブーツィラ
[191551hit]

■“最後の瞽女(ごぜ)” 小林ハルさん
ダウンロード販売の目玉は、キング・クリムゾンの1974年6月28日、ニュージャージー州アズベリー・パーク公演におけるライヴ音源だろう。なかでも特に注目されるのが、「Asbury Park」と「Easy Money」のカットなしの完全版が聴けること。
このアズベリー・パーク公演を中心に収録している、1975年発表のクリムゾンのライヴ盤『USA』収録の両曲(アズベリー・パーク公演)に比べ、ダウンロード販売の「Asbury Park」は5分弱、「Easy Money」は4分半くらいも演奏時間が長いらしい。
「Asbury Park」は、この時期のクリムゾンの即興演奏曲のなかでも屈指の出来の良さだし、「Easy Money」は、ロバート・フリップのギター・ソロが佳境に入った辺りでフェードアウトしていた。
一刻も早くアズベリー・パーク公演完全版の音源を聴きたいのだが、FLACでダウンロードするのが初めての私は、昨日(11/30)アズベリー・パーク公演の音源をようやく購入し、何とか落としたところ。現時点では未聴である。同じアズベリー・パーク公演での「21st Century Schizoid Man」(『Schizoid Man』5曲め収録)を聴くなどして気を紛らわしているが、数日中には聴きたい。

■4/25に逝去された盲目の女旅芸人・瞽女(ごぜ)の小林ハルさん(1900-2005)の追悼展が、11/23〜26に新潟県三条市で開催された。
・23日、三条市名誉市民小林ハルさん追悼展が開幕、最後の越後瞽女の偉業をしのぶ(2005.11.23)(『kenoh.com 新潟・県央情報交差点』)

会場では、ビデオ『よみがえれ瞽女唄 最後の瞽女 小林ハルさんの一生』も上映されたという。
小林ハルさんの瞽女唄および小林ハルさんの人生、生き様は、後世に永遠と伝えるべきだと思うし、映像作品も未見ながら同じことが言えるだろう。個人的には、CDやDVDといった媒体での小林ハルさんの作品の発売に期待しているのだが、需要と採算を考えると、資金面での公的な援助がないと難しいかもしれない。

以前紹介しているが、小林ハルさんに関するNHKラジオ第2の番組「最後のごぜ 小林ハルさんを偲ぶ」(約30分)が、8月からネットで公開されている(期間限定)。このラジオ番組のナレーション等を務め、小林ハルさんを長年取材し、CD『最後の瞽女 小林ハル 96歳の絶唱』も制作した川野楠己氏の単行本『最後の瞽女 小林ハル 光を求めた105歳』(小林ハル 語り, 川野楠己 構成, NHK出版)が、12/24に出版予定らしい。

・三条市フォトギャラリー(「三条市名誉市民 故小林ハルさん追悼展」他)
・“最後の瞽女(ごぜ)” 小林ハルさん死去(『doo-bop days』2005年04月25日)

12月01日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る