ID:42022
下僕日記
by 藍
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■mirror DVD8
語れども、語れども。
なお尽きぬ興に、その深さを噛みしめる。

ライブもいよいよ本編ラス前。
どのアーティストでも一番の見せ場を持ってくるところです。

下弦の月
Shadows On The Floorとか、One more xxx…は実を言うとライブを当日生で観ていた時の感想とDVD本編を観た時のそれにはあまりぶれがない感じでした。
Shadows〜の方はむしろ、マルチカメラで6通りの映像を観た後で、本編を観るとなんだかすごくキます。広いステージをどれだけ大きく使って、かつそれぞれを完全に切り分けた世界としていくつも同時に作り上げていた事実がよくわかるというか。
そういう意味では、One more〜が最もぶれが少ないと言っていいのかもしれない。

で、下弦の月ですが。

生で観た時の完成度とDVDで観る完成度はどちらもとてつもなく高いのに、印象がまるで違うのがこのナンバーでした。
addictedはとにかく、ベスポジで観たーーーー!って感じになるのですがこの下弦の月は、ライブと印象がすごく違う。かといって世界観はさほど乖離しているわけではなかったんです。
この違いは一体どうしてだろう?
と思っていたら何度目かの視聴でようやく気付きました。
DVD版下弦の月は、ステージ全体を引きで撮った映像がポイントごとにしか使われていない(まあ、せっかくアップでじっくり観れるものですからロングショットばかりだったら切ないので当たり前なんですが)んですね。
対して生のステージは双眼鏡ガンミでもない限りは、常に全体像を観ていることになるわけで。
ソロコンは、むしろ双眼鏡使うのもったいないんであまり使用してなかったんですよね、私。
だって、アップ観たければバックのモニタ観ればほぼ光ちゃんのアップ観れるし。ならば全体観ますよそりゃ。だってすごくよくできてるステージなんだもん。アップならばDVD観ればいいや、と(この時点で発売を露ほども疑ってませんよ、私)思うわけです、私は。
その割りにもろもろが記憶からこぼれ落ちてますが、人間の記憶力なんてそんなもんです。
いいわけはおいといて。
とにかく、ライブ当日は全体を観ていたのでモニタに映ったPVとステージで繰り広げられているパフォーマンスを私は同時に観ていたんでした。
PVの中の光ちゃんと、ステージで踊る光ちゃん。
どちらも同じ人で、でもそのシチュエイションがまるで違う。
PVで繰り広げられる血なまぐさい斬り合いをよそにステージで現実に展開する妖しい、と言ってもいい異界の宴のごときパフォーマンスの落差に圧倒されていたんですよ。
あんな体験、なかなかできない。
両方ともがっちり作り込んでいるから、どちらも負けずにすごく濃い世界を主張しあっていて、それがケンカしているかというと不思議に融合してるという。
人間ってすごいなあ、とちょっと思ったんでした(笑)
同時に、二つの異なる世界を追えるんだもんなあ。
で、DVDになるとさすがにこれを追体験させるには延々ロングショットでいかなくちゃならない。で、多分ロングショットでずっとカメラ固定でも伝わりきらない気がするんですよね。
というかですね。
こればっかりは光ちゃんには、味わえない感覚だったと思うのですよ。
映像を観てもわからないことってあるんじゃないかな。得しちゃったな、と(笑)そんなことを思いました。
DVDは、もう最初からステージで繰り広げられていた魔王様の宴を追ってます。
イントロの横からの黄色いスポットの中を女性ダンサーがしずしずと出てくるところは、何度観ても「狐の嫁入り」を連想します。でも、本当は魔王様がおなりになる前の先触れなわけです。
従者を従えた魔王様が舞う姿は、圧巻の一言。
最初のコーダの手のアップはよくぞ!と、光ちゃんに付け届けしたくなる。
ああ、本当に衣装が変わってよかった。まだ言うか。ああ言うさ。
衣装も演出の一部だと。
あのチャンピョンガウン。オフショットで観たらさほどでもなかったけど会場で観ていた時のあのもやっとした感じは耐え難いもんだったんで(笑)
白のスポットがバックの闇と相まってひどく幻想的です。

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05月24日(木)
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