ID:42022
下僕日記
by 藍
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■mirror DVD8
ローアングルからの神の所業か?というようなパーフェクトショットがいくつもあり。ああ、左右どちらのサイドのカメラもいい仕事してます。
光ちゃんは手を広げると途端に周囲の空間がびっくりするくらい広がる人ですが、下弦はその広がりをもっとも堪能できるナンバーではないかと思います。
傘の演出とか、DVDで観るとすごいいいのね。
この演出はライブより映像のがよく見える気がする。
紫の傘を女性ダンサーに渡すところの淀みの無さとか、ため息出ますよ。
紅い花びらが舞う映像と紅い傘が回る様がシンクロしてるところとかびっくりするくらい綺麗。
バックが暗闇に近いから、ふいにスポットの中にダンサーが入ってくると突然宙から現れたみたいに見えるんですよね。そこもぞくぞくする。
この曲で最もすきなところは、真っ赤なライトの海に沈みながら、低い和音がいくつも出てくるところです。
音が鳴る度にポーズを決める姿が「お願い血ぃ吸って!」と頼みたくなるほどに(いや、吸血鬼と違うけども!)キます。
個人的にはここ、音の度に光ちゃんの正面ローアングルからの全身アップめショットだろう!と思うのですけども!
マルチ観たらちゃんと撮れてるのに!!!!
あと、白のスポットの中に一列に魔王一族の皆さんが並ぶところ、好きだったけどこれはライブの時の方がよかったかなあ。
反対に、ライブの時には普通に観ていたバックの紅い花びらが舞うモニタの映像がDVDになると恐ろしいほどハマッていて世界を完璧に作り上げる大事な要素になってるのがわかります。
マルチで観ても、そのすごさがよくわかる。
ああ、ホントにすごいナンバーだ。
夜の海
現時点で多くの友人が、光ちゃんの作曲した中で最も完成度が高い曲だと言ってます。
確かにすごくよくできている曲です。メロディーラインもとてもとても綺麗。
雄大な広がりのあるナンバー。
佳曲という言葉はこの曲のためにある。
妖しい雰囲気の下弦の月から一変。これはどこまでも静謐で静かで幽玄…という形容詞を思いつくような様相に。
幽玄という言葉はあっているのか?と思って調べてみたら以下のような意味がひけました。
(1)奥深い味わいのあること。深い余情のあること。また、そのさま。
「―な調べ」「何処からともなく―な、微妙な奏楽の響きが洩れて来た/少年(潤一郎)」
(2)奥深くはかり知ることのできない・こと(さま)。
「自己の意思を通して―なる自然の真意義を捕捉することができるのである/善の研究(幾多郎)」「事神異に関(あずか)り、或は興―に入る/古今(真名序)」
(3)優雅なこと。上品でやさしいこと。また、そのさま。
「内裏の御事は―にてやさやさとのみ思ひならへる人の云なるべし/愚管 4」
(4)中世文学・中世芸能における美的理念の一。余情を伴う感動。
(ア)俊成の歌論では、静寂で奥深く神秘的な感動・情趣。
(イ)正徹の歌論、世阿弥の能楽論では、優雅・妖艶な情趣。
(ウ)為家の歌論、心敬の連歌論、禅竹の能楽論では、枯淡にして心の深い境地。ひえさびた美。
[派生] ――さ(名)
(goo 国語辞典より引用)
なんだ、やっぱりあってるじゃないか。てか、ぴったりだ。
これはやっぱり帝劇で観るのが一番綺麗だというのは、ソロコン観た後でも変わってないのですが、空間的な広がりはさすがにソロコンVer.のがあります。
当然ですが。
あと、SHOCKでは台詞が語られている部分もちゃんと歌って踊ってくれているのが嬉しいところ。
これはロングショットが泣ける。
ぴったりですよ、ぴったり。
全員呼吸ぴったりで、振りも完璧にあってる。
観る度に泣けちゃうのは、この曲が始まるとSHOCKの……Endless SHOCKの「あの」エンディングが近づいているのがわかるからですが、ソロコンでこれを聴けたおかげで少しだけこの曲に対して平静になることができるようになりました。
ラストの羽根が舞い上がるところは、合成ではないのです。
ホントに舞い上がってるんですが。
嘘みたいにはまりすぎてるから、却って現実のことではないような気持ちになってしまう。
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05月24日(木)
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