ID:42022
下僕日記
by 藍
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アイドルとして成功できる真の資質はいかに素材に徹しきれるかどうか、というところなんじゃないかなと思います。
この資質は「どれだけ長く」素材に徹することができるかがもっとも肝心な点で。
多くのアイドルの皆さんは、ある程度年月を経ると「素材」に徹することが耐えられなくなって自分から発信をしようとしだして……まあいろんな結果になるわけです。
それまでプロの手で整えられてきた部分がいきなり自分プロデュースになるわけですから、そうそう上手く長く続かないのはむしろ当たり前なのかもしれない。

で、光ちゃんですよ。

映像にしろ音楽にしろ、作品をリリースした後は受け止めた側に委ねられるものですけど、できることなら一番いい状態で送り出したいじゃないですか。自分の作品なんだもの。
自分から何かを発信する人はだからそこにものすごくこだわるんですよね。
そしてそこが重要な鍵になる。
光ちゃんが以前からCDのミックスダウンやトラックダウン作業に精力的に参加していたのは有名な話ですが。
何年もかけてプロの隣で実地で学び獲得してきた音楽業界のフロントランナークラスのノウハウは確実に光ちゃんの中に根付いていることは想像に難くないわけで。
「何ができるか、どうすればいいか知っている」ということは、自分のイメージに近づけるのにより易く、その分さらにこだわれるということです。
さらに「時間が許す限りやります」という光ちゃんのスタイルを、スタッフは「そういうもの」と認知しているわけで。
世に送り出す作品を、リリースするそのぎりぎりのところまでがっちり掌握して作りこめる環境とノウハウを、光ちゃんは持っているということですよね。
いやあ、当初は相当イヤがられたことは想像に難くないですが(笑)
ともかく作品作りをするための素地は、最初に与えられた場所で彼自身の手により密やかに強固に作られたわけです。
そして彼が司令官となって作品を一から作り上げるということが前提になった。
今、光ちゃんはホントに当たり前に司令塔なんだよな。
少なくとも「素材」の範疇はとっくに越えてる。はじまりは「素材」であってもそれをつきつめた結果として従来あった枠組みを壊すほどに自分を叫ぶ。
なるほど、そういうやり方もあるんだなあ、と。
光ちゃんを見ているとそのように思います。
わかりやすい「カラ破ってやるぜー」だけが唯一の方法じゃないんだなあと。
まあ見た目には変革者だとは受け止められないと思うけど。
確かに彼は誰よりも「己」を発信しているんだよな、と。

なんてことをこっそり思っていた(これも怒られるのだろうか)一ファンの私は、同じ意見を市川テキストの隙間に見つけてにやりとしちゃったりしたんですね。
文字数と内容の制約の中に、こういうことが多々あるから彼のテキストは興味深く見れるのですよ。

文章は人なり。

というのは私の信条のひとつです。
上手い下手を越えたところで人となりや現在の心境がにじみ出る。

そんなわけで3/3発売号での市川さんのEndless SHOCKの感想もこれまた楽しみな私なのでした。

02月17日(金)
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