ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■「異心の会」解散のお知らせ





この話はフィクションであり、実在の政党とは無関係であることを最初に断っておきます。


 全国紙の一面を飾ったニュースは「異心の会解散」という文字だった。大失敗に終わった大馬鹿万博を巡る数々の汚職が明らかになり、その汚職に関与していた異心幹部が次々と逮捕され。党代表であったY村も逮捕されたことで住民の怒りは頂点に達した。異心の会は、TVに仲良しの本吉興業の芸人を多数出演させて「逮捕は冤罪」「東京モンの嫉妬」「万博は実は成功していた」というキャンペーンを打ったが、その猿芝居はもう通用しなかった。また、万博コンパニオンに性接待させていた疑惑や、コンパニオンが実は異心幹部の愛人だったことが暴露されるなどのスキャンダルが週刊文秋によって書かれることとなり、もはや事態を収拾するためには「解散」という形を取るしかなかったのである。

 国税庁は異心の会の隠し資産を見逃さなかった。新型コロナ感染が拡大の時に「年内に大馬鹿ワクチンが完成する」というデマ情報を流して創薬ベンチャーの「アンチデス」の株価のつり上げをはかり、高値で売り抜けるという形で1000億円以上のゼニを不正に得た投資グループの存在を国税庁は摘発した。不正に得たゼニは金のビリケン像などに変えられていたが全て押収されたのである。その投資グループを実質差配していたのは異心幹部とつながりの深い人物だった。

 そもそも異心の会というのは、落選した痔民党の世襲議員たちが既得権益を守ろうとして作った選挙互助会のような組織だった。彼らの選挙手法はかつてナチスがユダヤ人をスケープゴートにしてドイツ国民の支持を得たこととよく似ていて「公務員は既得権益者」「仕事が楽なのに給料が高い」「市バスの赤字は運転手の給料が高いから」というキャンペーンを打って住民を騙したことがきっかけである。前任者の手柄を自分のやったことと自慢する「コレオレ詐欺」まだ実行できていないことを「達成しました」と自慢する「やるやる詐欺」、「無償ワンコイン」という意味不明な日本語の「異心文学詐欺」に代表される「異心三大詐欺」は住民を洗脳するのに役立ったのである。

 スケープゴートにされた公務員たちは給料を大幅に減らされ、住宅ローンが返せなくなって家族のための自殺したお父さんや、学費が払えなくなって援助交際に走る少女が出たりしたがそれらの事実は世間に知られることはなかった。この大馬鹿の悲劇について、日本の他の地域の人は「あいつらが勝手に招いたことだから」と冷笑していたのである。

 大馬鹿万博の真の目的は、その跡地に世界最大の巨大パチンコ店を建てることだった。その巨大パチンコ店の収益で社会福祉が充実するととんでもないホラ話をする腐知事さえいたのである。そんな情けない地域になってしまった大馬鹿が、日本から見捨てられることは自明の理である。

 ただ、大馬鹿から選出された国会議員たちの行動は常軌を逸していた。国会でサチコという女性とラインをし続ける金玉議員や、差別発言を平然と行う馬村議員などのトンデモ議員がいた。「選挙での嘘はOK」と語るクソみたいな議員もいた。

 地方議員の中には女性議員に不同意性交を迫るやつもいたし、関係者が突然謎の死を遂げることもあり、政党というよりは反社と言った方がお似合いの組織が「異心の会」だったのである。構成員には元ヤクザも混じっていたので、反社組織と親和性が高かったのは言うまでもない。

 その「異心の会」が解散したことで日本の政治はかなりまともな方向に進むだろうと日本国民の誰もが思ったが、一番被害を受けた大馬鹿府の再建の道のりはかなり困難なことが予想された。公立高校は半減し、公教育が完全に崩壊していたために文盲率が上昇し、もはやそこは日本とは呼べなくなっていたからである。府県境に立った人は、そこから広がる荒涼たる風景を見て「戦争でもあったのか・・・」と誰もが涙を流したのであった。


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04月01日(火)
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