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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ガザは79年前の日本である


 ノーベル平和賞受賞に際して被団協の方がヒロシマ・ナガサキと今のガザ地区を重ねる発言をしたことでイスラエルの政府関係者が怒ったらしい。オレは逆に「何もかも同じかも」と思ってしまったのである。

 ABCD包囲網と石油禁輸措置で追い詰められていた日本と、屋根のない監獄であるガザ地区に閉じ込められていたパレスチナ人とは似たような状況ではないのか。ハマスの最初に行ったテロ攻撃は、まさに真珠湾攻撃と同じではないか。

 日本の主要都市は空襲によって焼け野原にされ、原爆も投下され,多くの無辜の非戦闘員が虐殺されたことと、「軍需目標を攻撃する」といいながら学校や病院が空爆されていることと何が違うのか。戦争とは無関係の市民が一方的に虐殺されている状況は何も変わらないのである。確かに太平洋戦争を仕掛けたのは日本である。しかし、日本民族はあれだけの報いを受ける必要があったのか。広島長崎に原爆投下しなくてもソ連の参戦で実質的に決着は付いていたあの戦争、アメリカはどうしても原爆の効果を人体実験してみたかっただけじゃないのか。

 たとえハマスに非はあっても、イスラエルのやっている虐殺行為を正当化するものではない。日本政府はそのことを声を大にして訴えるべきである。これは太平洋戦争の加害国であるアメリカではなく、日本こそが国際社会に訴えないといけないことである。ガザ地区はかつての日本であると。

 ガザ地区ではポリオが蔓延しているので、短時間の休戦をして予防接種するということが行われてるが、その接種会場とされている学校が空爆されて多くの死者が出ている。そこで予防接種が行われていることを知っていてイスラエルは攻撃しているのだ。このような非人道的な行為を許してもいいのか。虐殺を正当化するイスラエルこそが平和に対する反逆者ではないのか。

 オレは全ての戦争に反対する。ウクライナでの戦争が長引けば儲かるのはアメリカの軍需産業である。つまり、ウクライナとロシアは金儲けのための代理戦争のために血を流してるのである。アメリカはウクライナを支援しているようで実は自国の産業に補助金を出しているのと同じことである。そのひどいカラクリに気付いている政党党首は山本太郎さんだけである。日本はアメリカに無条件に肩入れするのではなく、第三国として停戦を求めるべきなのだ。

 ガザ地区ではイスラエル軍の攻撃で多くの子どもが殺された。ユダヤ人はかつて自分たちが受けたジェノサイドを今度はする側に回っているのである。このような繰り返しは断じて阻止しないといけない。誰もイスラエルの軍事行動を支持してはならないのである。「これ以上誰も殺すな」と世界に訴えていくのが日本政府の使命ではないのか。

 「即時停戦」以外の選択肢を与えてはいけない。「とにかく戦争を一刻も早くやめろ」というメッセージだけを日本は発信すべきである。ごちゃごちゃした理由付けは不要である。「殺すな」という主張は100%正当である。


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10月15日(火)
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