ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■阪神高速の悲劇




 阪神高速は非ETC車には冷たい道路である。非ETC車は現金で常に上限料金の1320円を支払わされる。どんなに短い区間でも現金の場合は上限料金なのである。ところがETC車は料金が区分され、走った分だけ払えばよくなっていて、32.3キロを超えれば上限料金の1320円で済んだわけで、たとえば関空から湾岸線を通過して神戸まで行くとか、豊中南で降りて名神高速に入るとかでも上限料金の1320円で済んだわけだ。

 しかしその料金が6月1日から値上げされて、上限は1950円になるという。なんということだ。非ETC車はいきなり現金で1950円もぼったくられるのである。

 さて、これがどんな影響をもたらすか。おそらく運送業界はこの大幅値上げに悲鳴を上げるだろう。この値上げ分を運賃に反映してもらえない可能性が高いからである。結果的に「高速を走るのをあきらめて下道」という人も増えるわけで、大阪の交通に大混乱をもたらすことは間違いない。

 関西の土地勘のない人には理解しがたいと思うが、名古屋方面から大阪を経由して西に向かう場合、名神高速や新名神という高速道路料金のかかるルートではなく、亀山から天理までを「名阪国道」という無料高速を通るというルートがある。この名阪国道は、天理から大阪は「西名阪道路」という有料の道路に接続していて、そのまま阪神高速へとつながる。この西名阪の料金を払いたくないクルマは天理で下道に降りて、奈良から大阪へと生駒山を越える区間で「阪奈道路」というやはり無料の道路を通行することができる。奈良市はその通過車両の多さに困っているそうである。

 一番悪いのは高速代をきちんと運賃に反映させて払ってくれない荷主なんだが、運送業界はどこでもこの業界慣行に苦しんでいるのである。ひどい話である。

 阪神高速がこうして大幅値上げされるならば、そこをこれまで利用してきた車両の中にこの「奈良無料下道ルート」に変更するクルマが増えることは間違いない。結果として迷惑を被るのは奈良県民なのである。大阪の値上げで奈良県民がとばっちりを受けるということになるのだ。

 もっとも高速料金よりももっと困るのが、大阪が今日本中で迷惑を掛けているあのクズ集団である。大阪で誕生した反社政党「維新の会」は所属議員の犯罪率の高さで日本国民に大きな迷惑を掛けている。本来反社組織に集うような素質を持った外道なメンバー、政治で金儲けをしたいメンバーを集めてきて、全国各地でさまざまな選挙に立候補させ、「身を切る改革」と「既得権益打破」という2フレーズだけの選挙スローガンで勝とうとするクズ集団である。それでもかなりの地方議員がすでに誕生していて、「身を切る改革」という名称の上納金(議員報酬の2割というウワサ)を本部に上納させられているのだ。

 維新議員は上納金を払わないと除名される。他の犯罪や不祥事には寛容な組織だが、上納金を払わない者には厳しいのである。893的な体質だから、犯罪や不祥事はむしろ勲章なのだ。そこには世間とは全く違った価値観が存在するのである。

 高速料金の大幅値上げは、維新の政策に従った行動である。大阪では介護保険料が日本一高いし、観光客の払うさまざまな施設への入場料も高い。公共の公園に設置された有料の遊具は維新オトモダチ利権に支配されているからとてつもなく高い。T時間2000円という料金を子どものために払える親がどれだけいるだろうか。
 大阪から維新を排除しない限り、この悲劇は拡散し続ける。どうか大阪以外の土地では維新に議席を与えないようにと、オレは粘り強く訴えていきたい。


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05月03日(金)
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