ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■共産主義と言うな!




 多くの人が勘違いしていることだが、中国の政治体制は「共産主義」などではない。一党独裁の形を取った専制独裁国家である。ところが多くのネトウヨたちやそれに扇動される馬鹿、維新支持者、統一教会の信者などの惰弱な人たちは、中国を共産主義体制だと誤解していて、「共産主義=ロシアや中国の専制政治みたいなやつ」と信じているのである。残念ながら共産主義が理想的な形で成功した国家は歴史上一つも無いのである。

 ところが自民党や維新の会、立憲の一部の連中は日本共産党をひどく嫌っていて、彼らが共産党を攻撃する時に必ず中国の政治体制を持ち出すのである。中国のような一党独裁の専制支配に近いのは、維新独裁の大阪である。そこでは数の暴力と民主主義の破壊が進行していて、カジノIRという大阪を破産に向かわせるような愚かな計画が進行しているのである。

 自民党や公明党の進めてる政治は果たして「民主主義」だろうか。金持ちや大企業だけがどんどん豊かになり、政治家の犯罪はお目こぼしなのに庶民はコンビニのコーヒーの分量をごまかしただけで逮捕される。法の下の平等が失われ、権力者は罪を犯しても逮捕されないという状況はきわめて非民主的である。そして権力者の周りで「知りすぎた者たち」の不審死が相次ぐ。東京五輪の賄賂や裏金問題が明らかになるずっと前にJOCの財務課長が地下鉄に飛び込んで亡くなったが自殺と処理された。彼はなんらかの秘密を知っていたから消されたのではないのか。パーティ券のキックバックによって発生した巨額の裏金は、すべて議員ではなく会計責任者の罪とされた。これもおかしくないか。自民党政治家なら脱税もやりたい放題という状況を「民主主義」なんて呼べるのか?

 オレの支持政党はれいわ新選組だが、ネットではれいわ新選組支持者というだけで誹謗中傷を受ける。しかし、恥ずかしいのはれいわ支持者であることではなく、自民党や公明党、維新の会という反社レベルの悪事を働く政党の支持者でいることではないのか。自民党や維新の会の支持者は支持する政党の議員の不祥事に対して鈍感だ。オレが維新議員の不祥事を指摘しても維新支持者には無視されるし、「事実無根だ」「デマだ」「訴えるぞ」と脅される。しかし、本当にその党を支持するなら、そうした不祥事という名の裏切り行為に対して怒るのが真の支持者のあり方ではないのか。

日本共産党やれいわ新選組が目指してるのは「まっとうな政治」である。貧しい人から搾取した消費税が真に国民のために使われ、日本をよくするために使われることを願っているのである。しかし現実はそうではない。消費税率が3%→5%→10%と上昇する一方で、法人税や所得税は減税されてきた。つまり消費税は金持ちや大企業のために使われてきたのである。税とは「所得の再配分」、つまり金持ちから多く取ってそれを貧しい庶民のために使うというのが本来のあり方ではないのか。ところが日本では貧乏人から搾取してそれを金持ちが山分けするという仕組みがどんどん強化されていってるのだ。経団連は消費税を最終的に19%まで上げようとしている。もちろんその分法人税や所得税が減らされて金持ち優遇は加速するのだろう。

国民の多くは中国の政治体制が共産主義であり、日本共産党が目指す政治の姿がそれであると騙されている。自民や維新の連中は街宣でそのようにアピールし続けている。しかし現実問題として、法の下の平等など存在しない今の日本の政治は習近平翼賛の中国や香港とどう違うのか。投票率30%台という政治への無関心をどう受け止めればいいのか。オレはすべて教育の結果だと思うのだ。

 若者が政治に無関心となり、自分たちのおかれた不遇な状況が政治のせいであるということに気付かずに「自己責任」だと思わされ、搾取に耐えていることをオレはなんとかしたいと願っている。だからこうして自民や維新の批判を書き続け、正義を訴えるのだ。


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01月22日(月)
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