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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■投資させるならカネをくれ




 岸田首相が所得倍増という看板を早々と降ろしてしまい、その一方で「貯蓄から投資へ」という方針をぶち上げた。そもそも貯金ゼロという若者が多い中では投資どころではないのだが、その方針を成功させるためにまずタネ銭をみんなに配ればいいと思うのである。18歳以上30歳未満の若者すべてに100万円ずつ支給して、そのゼニを「投資以外には使えない」という仕組みにすればいいのである。その世代の若者の人口が1500万人として、その1500万人に100万円ずつ配る資金には国債発行して充てればいい。たかだか15兆円ほどしかかからないわけだが、それによって空前絶後の投資ブームが巻き起こり、結果として日経平均が大きく上昇することは間違いないのである。日銀が直接ETFを買うようなイカサマ相場を仕掛けるくらいなら、そのゼニを若者の財布経由にすることで投資教育も同時に可能になるわけだ。

 投資教育を家庭科の授業で行うということが発表されたが、そもそも教科書の中の投資と実際の投資は全く違う。AVで間違った性の知識を得るのではなくて実際の行為からの方がはるかに学べるように、投資も本気でゼニを使ってやる方が効果が上がるのだ。元金の100万円から増やした分はすべて手元に小遣いとして残していいということにすれば若者たちは熱狂して必死で日経新聞電子版を読んだりして投資について学ぶだろう。NISA口座の仕組みなどを活用して「若者投資口座」を証券口座に開設させ、増やした分のお金を小遣いにしても再投資に回してもよいという形にすればいいのである。

 ゲームに参加するにはスタートアップ資金が必要だ。ところが今の若者は奨学金と言う借金を背負わされてマイナスのスタートになっている者が多いのだ。投資に使う余剰資金があれば借金返済に使うのである。だからこそ、「借金返済に使えない投資マネー」を最初に与える必要があるのだ。

 自分のカネで投資するには勇気がいるが、それが国からもらったものなら割と大胆に投資できる。中には吉村知事にだまされて株券印刷業のアンジェスのようなクズ株を買ってしまう愚か者もいるかも知れないが、もしもこんな大胆な政策が現実のものになるならオレが投資のための記事を書いて若者を支援したいのである。

 あのボードゲームの王様である「人生ゲーム」でも、プレイヤーは開始時にお金を配ってもらってスタートする。今の日本で暮らす若者にはそのスタート時の資金が極端に不足している状態なのである。まずそこから改めないと駄目である。

 給付金を「バラまき」と批判する人たちも、オレの考えたこのような仕組みなら賛成してくれるかも知れない。日銀が直接ETFを買うのではなく、いったん若者経由の形にするというこの仕組み、うまく導入すれば日本経済回復への劇的な効果を発揮すると思うのである。もちろんこんな奇策は無能な自民、公明、維新の連中にはとうてい思いつけないわけだが、

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05月13日(金)
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