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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■衣食足りて礼節を知らず
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「衣食足りて礼節を知る」というコトバがある。着るものも食べるものにも不自由しているような人は、とても礼節どころじゃないということである。「孟子」には、「恒産なき者は恒心なし」と書かれている。「恒心」というのは道徳的に正しい行いをする心であり、それを手に入れるためには「恒産」つまり生活を安定させられるだけの生業に就くことが不可欠だと孟子は説いたのだ。
中国は経済成長の結果どんどん豊かになった。「衣食」はもう十分に足りている。上海の街には高層ビルが建ち並び、多くの人がそこで忙しく働いている。「恒産」を多くの人が手に入れたのだ。その結果中国はどうなったのか。中国の人々の心に「恒心」は根付いたのか。否である。むしろ「恒心」がどんどん失われたというべきだろう。なぜそんなことになってしまったのだろうか。どこで間違ってしまったのだろうか。
韓国の警備船に体当たりして転覆した中国漁船のニュースの続報が次の記事である。産経新聞から引用しよう。
「中国は無礼だ」 中国漁船沈没で韓国世論沸騰 2010.12.22 21:59
このニュースのトピックス:中国
【ソウル=加藤達也】黄海の韓国側排他的経済水域(EEZ)で18日、違法操業中の中国漁船が韓国の警備船に体当たりし、転覆した事件をめぐり、「韓国に賠償を求める」とする中国側に、韓国世論は強く反発している。
韓国政府としては外交問題に発展するのを避けたいのが本音だが、中国側の「無謀な主張」(韓国外交筋)に安易に妥協すれば政権批判につながる可能性もあり、世論との板ばさみになっている。
韓国の有力紙、中央日報は22日付の1面で「無礼な中国、『漁船沈没は韓国の責任』」との記事を掲載、中国を激しく批判した。
韓国世論が中国に反発を強めているのは、度重なる警告や取り締まりにもかかわらず、違法操業で拿捕される中国漁船が後を絶たないという事情がある。
韓国の海洋警察によると、2006年から09年までの4年間に韓国のEEZ内で拿捕された中国漁船は1746隻。501隻だった06年以降、韓国側が取り締まりを強化し、09年には358隻に減少したが、取り締まりを逃れるために武装して徹底抗戦する中国漁船が出現。08年9月には取り締まり中の海洋警察官が死亡する事件も起きている。
中国は今回の沈没について、「(韓国側が漁船を)追いかけたことで、転覆した」と主張。責任を押しつけられた格好の韓国では世論の硬化に拍車が掛かった。
一方、韓国政府には、「尖閣諸島沖の日本との事件同様、中国政府が“強い外交”を求める中国国内の世論に押されれば、後戻りできなくなる」との懸念もある。韓国側は、中国に合同調査の用意があるとの姿勢を示し、問題の解決を図っていく方針。当面は事件当時の様子を収めた動画の公開を控えるなど、中国側の出方を見守る構えだ。
この記事の中でオレが不思議に思ったのは最後の方にあった「当面は事件当時の様子を収めた動画の公開を控える」という部分である。尖閣諸島での日本の巡視艇に対する体当たり事件の時と同様に、この事件も動画を公開すればそれでたちまち決着のつく問題ではないのか。中国政府がもっとも恐れるのはその場面を世界に示されることなのだ。自分たちの無法ぶりが世界に暴露されることだ。だからこそ腰抜け仙石官房長官とは違う対応をすべきなのである。
「武装した中国漁船」はもはや漁船ではない。それは「漁船に擬装された軍艦」なのである。乗組員もおそらく漁民ではなくて人民解放軍の兵士だろう。だから韓国船の乗組員に殴りかかってくるのである。そのために韓国側に死者も出てるという。このように最初は民間人を装った軍人がやってきて、相手国の抗議には耳も貸さずになし崩し的に他国の主権を侵害し、最後は実効支配してしまうというのは中国がこれまで南シナ海の西沙諸島や南沙諸島で行ってきたことである。それを今度は日本や韓国相手に行ってきたのだ。
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12月23日(木)
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