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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■授業料がタダになってもゼニがいるのだ!
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 公立高校の授業料がこの春から実質無料化されるわけだが、タダになるのは授業料だけであり修学旅行の積み立てとか教材費や制服代は必要だ。そしてそうした諸費用を滞納する親はかなり多いということを聞いている。学校側はそれを催促するわけだが、中には払えない親もいる。最終的に踏み倒して卒業していく親もいるという。どうすればいいのだろうか。まさか学校が暴力団に債権取り立てを依頼するわけにも行かないだろう。電話をかけて払ってくださいとお願いするしかないのである。

 そこで鳥取県のある県立高校が取った手段というのは、払えない親から徴収するのをあきらめて高校生にバイトさせ、そのバイト料が振り込まれる通帳を預かったのである。これなら確実に徴収できることになる。しかし、そのやり方が不適切だったということで毎日新聞で報道されている。当該記事を引用しよう。

鳥取県立高:通帳預かり滞納金徴収 禁止のバイト許可し  
 鳥取県の県立高校が08年、学校徴収金を滞納していた2年生の女子生徒から郵便局の貯金通帳とキャッシュカード、印鑑を預かり、振り込まれたアルバイト代から数回にわたって計約6万円を引き出し徴収金に充てていたことが9日分かった。滞納が続いたため学校が提案し、母親がしぶしぶ渡したという。同校の校長は「不用意だった。もう少し考えないといけなかった」と陳謝。女子生徒は09年2月末に退学している。
 学校徴収金は、教材や修学旅行のために授業料とは別に積み立てるもの。多い時で8万円余り滞納していた。
 学校や父親によると、生徒は両親ときょうだいの7人暮らし。父親が警備のアルバイトで得る月約11万円が家族の主な収入だった。生徒は07年に入学。授業料や徴収金の滞納が続いたため、2年生になる直前からコンビニでアルバイトを始めた。アルバイトは禁止されていたが、特別に学校の許可を得た。
 授業料は減免されたが、アルバイト代を通学費と生活費に充てざるを得ない事態が続いた。このため学校が通帳などを預かることを提案した。暗証番号を伝えなかったため、生徒同伴で担任が引き出したという。
 生徒の父親は、このことが退学の理由になったと主張している。【田中将隆】
毎日新聞 2010年1月9日 11時39分(最終更新 1月9日 13時26分)

 オレはこれを読んでいて生徒の父親の「このことが退学の理由になった」と言う部分に納得できなかった。そもそも退学の理由は、諸費用を払える目処が立たないのに高校に入学させたからではないのか。それは親であるあなたの責任ではないのかとオレは思ったのである。11万の収入では一家7人の生活が苦しいのはわかる。そんな生活の中で本人が高校に通いたいと思ったら、アルバイトして少しでも家族を支えることは必要条件ではないのか。貧しさの中で新聞配達などのバイトをして家計を支えている高校生はいくらでもいるじゃないか。

 そうして娘がアルバイトで稼いだお金があるのに、親は学校には支払わなかった。つまり親にとって学校の優先順位が低かったのである。もちろん学校はなんらかの形でそのお金を徴収しないといけない。もしも徴収できなかったらそのお金は誰かが負担しないといけないのである。いったいどこから出すのか。なんとしても親から払ってもらうか、生徒本人に借金の形で背負わせるのか、あるいは公的機関が代理弁済するかなどの方法でこの不払いに対応しないといけないのである。

 支払いを渋る親に対して、学校が取った手段は間違っていたのだろうか。だったらどうしたらよかったのだろうか。だまって踏み倒されるべきだったのだろうか。その場合誰がかわりに払うのか。こんなときに「払えないモノは払えない」と開き直られても困るのだ。残酷な言い方かも知れないが、払えないのなら高校に入学すべきではなかったのである。


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01月13日(水)
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