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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■温家宝の野望(中国の大いなる戦略)
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今、世界で一番経済発展してる国である中国の通貨である人民元が強くなるのは当然である。そこで当然起きてくるのがその人民元を切り上げしようとする動きだ。これはかつて円の対ドルレートが360円で固定されていたのが、変動相場制になったとたんにどんどん円高になったことを考えればいい。もしも人民元の対ドルレートが上昇すれば、中国の輸出産業は大打撃を受けるだろう。中国はなんとかそれを避けたいのである。今はまだ時期尚早と見てるのだろう。
だから温家宝首相が「人民元の切り上げには絶対に応じられない!」と発言するのも当然である。しかし、この発言によってもう一つの為替相場の動きが起きることに気付いてるだろうか。つまり、米ドルと人民元の交換レートの固定は、米ドルの下支えになるということである。世界一強い人民元と米ドルが固定相場を維持すれば、米ドルの価値もまた固定されるということなのだ。円に対して瞬間的に84円まで下げた米ドルは今91円台半ばである。おそらくこの水準をしばらく維持し続けるだろう。ドルが90円台を回復したおかげで日本の輸出産業も一息つき、それが最近の株式市場の上昇につながっているわけだ。どうせこれも一時的なもの、いわゆる「だまし上げ」に過ぎないとオレは思っているのだが。
中国は世界最大の米国債保有国である。ドルの下落はそのまま中国の持つ資産の目減りにつながる。だから中国としてはまだドルの価値を維持したいし、人民元を安いままに固定することで自国の輸出産業を守りたいのわけだ。しかし、いつか中国は保有する米国債を売ってくるだろう。価値を維持したいのはその時に少しでも高値で売るためだ。あるいはもう売り抜けは開始されてるのかも知れない。いずれアメリカ政府がデフォルトを宣言して紙切れになる米国債を、中国はできるだけ高値で売り抜けておきたい。だから今は固定相場がいいということなのだ。今のドル相場は人民元の価値によって支えられてるのである。
中国にはいずれ新幹線網が広がるだろう。時速350qでの営業運転がはじまったがあの広い国土を高速鉄道が将来縦横無尽に結ぶようになるのは確実である。高速道路も全土を覆って広がるだろうし、クルマもすでに世界でもっとも売れている。中国の内需拡大が本格的になって自国経済が自立的な成長モデルとして確立されたとき、つまり輸出に依存する必要がなくなった時、中国はあっさりとアメリカを切り捨てるだろう。その日にはもう米国債は売却後かも知れない。そうなれば人民元の対ドルレートを固定している必要はない。どんどん人民元を切り上げて、世界から安く資源を輸入し、富をかき集めることを目指すだろう。そのときすでにアフリカの豊かな資源の権益はほとんど中国に奪われてるだろうし、人民解放軍は世界一強大な軍隊になってるだろうし、アメリカとロシアの核軍縮なんて中国にはどこ吹く風だろう。
外国人参政権なんて馬鹿なことを導入しようとしてる民主党政権の中には、中国の手先が入り込んでるのかも知れない。チベットやウイグル自治区にどんどん漢民族が流入して住み着き、中国化をはかるように、日本の過疎の村もいつのまにか中国の植民地のようになっていくだろう。政治家が全く危機感を持ってないことに驚くのだが、今から100年も経てば中国語が英語に代わって世界の共通言語の地位を獲得していてもおかしくないと思うのである。
人民元が米ドルとの固定レートをやめたときがドルの終焉である。おそらくドルは円に対しても暴落して30円くらいになるだろう。ドルの価値が下がって何も輸入できなくなくなり、ひどいインフレが起きたアメリカは世界最貧国に成り下がり、おそらく米国債のデフォルトを宣言するだろう。日本政府がそのときにうまく立ち回ってる保証はない。とうかむしろ絶望的である。日本がその時に生き残る唯一の方法は、中国の属国化かも知れない。それが何十年先なのか、もう目の前に来てるのかオレにはわからない。しかし近い将来確実にそうなるような気がするのだ。
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12月29日(火)
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