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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■オレは10ヶ月前にジョイント倒産を予言した!
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2008年7月30日のはてなダイアリー日記に、オレは新興不動産のジョイントコーポレーションが危険な状況にあることを書いた。ところが倒産秒読みの9月になって突如オリックスが100億円出して救済するという話が出てきて、ジョイント株は暴騰し(オリックスが仕掛けた 株価操作の疑惑をオレは当時書いたのだが)、その後、株価はオリックスの提示したTOB価格の131円付近まで下がった後、最近の不動産株全体の上昇相場に便乗して値上がりしていたのである。5月29日(金)の終値は213(+4)円だった。まさかその直後にこんなニュースが飛び込んでくるとは誰が思っただろうか。
マンションのジョイント社更生法申請 負債1476億円 2009年5月29日21時21分
マンション分譲大手のジョイント・コーポレーション(東京、東証1部)は29日、東京地裁に会社更生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債総額は1476億円。業績拡大に寄与した不動産流動化部門が、深刻な不動産不況で足を引っ張り、資金繰りが急速に悪化した。
ジョイント・コーポレーションは86年に設立され、首都圏を中心に「アデニウム」ブランドでマンション分譲を展開。08年3月期の営業利益は過去最高の275億円に達した。
だが、不動産市況の悪化で、流動化部門の売上高が急減したほか、マンション販売も低迷。08年9月にはオリックスから100億円の支援を受け再建を目指したが、行き詰まった。
少なくとも昨年9月以降、ジョイント株を買った個人投資家は「オリックスがバックについてるから安心だ」と思っていたはずである。大京のようにオリックス傘下で再建に成功した(とはまだ判断できないが)マンション屋もある。ジョイントもそうして再建するものだと判断していた投資家も多かったのである。それが最近の株価上昇につながっていたのだ。
ジョイントのヤフー掲示板を見に行くと、「継続企業の疑義が出ていないのにいきなり倒産はおかしい」「株主代表訴訟を起こそう」などとの書き込みがあった。甘いよ。昨年8月にアーバンコーポレーションが倒産した。それ以降も創建ホームズ、日本綜合地所、パシフィックホールディングスなどの不動産大手の倒産が相次いだ。状況は何一つ好転してなんかいないのだ。体力に余裕のある財閥系の不動産は値崩れを恐れてたいして値引きもせずにまだ頑張ってるが、手元資金が枯渇した上に融資も受けられない新興不動産は値下げして投げ売りするか、まとめて買ってくれる業者に転売するしかない。それはアウトレット物件として出回ってさらに全体の価格を引き下げる。今、マンション市場はこの暴落スパイラルの中にあるのだ。
政府が値下がりを食い止めようとしても買い手がいないのだから仕方ないのである。少子化と結婚する人の減少で今後需要が冷え込むのはわかっていたのに、駆け込みで建てまくったから売れ残りの物件は溢れかえっている。そしてこの景気悪化が直撃したのだ。そんな時期に焦ってマンションを購入する必要はないのである。1年でも2年でも引っ張れるだけ引っ張って、タダ同然に値下がりしたものを買えばいいのだ。買い手の無くなったリゾートマンションの多くが「管理費払ってくれるならタダで住んでもらってもいいです」という状態になってるのである。熱海や越後湯沢に行けばゴーストタウン状態になってるのである。
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05月31日(日)
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