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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■コアラのエサはなぜこんなに高いのか?
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 オレはコアラという動物に対して何の思い入れもない。この動物を「かわいい!」と思う人も大勢居るようだが別にオレはどうでもいい。そもそもオレは動物園という施設の存在に対して反対である。あんなところに動物を詰め込んで自由を奪って、それを見せ物にするなんて虐待以外の何ものでもないと思うからである。

 その動物園がビジネスとして成立していて、所有する自治体に大きな利益をもたらすのならば「ゼニのためなら仕方がないか・・・」と思うが、実際は赤字を垂れ流しているだけである。そんなことなら廃止してしまえと思うのである。大阪市なんか事業が次々とコケて借金のカタマリなのに動物園を維持する余裕なんかなさそうに思えるのだ。もちろん子どもの頃に天王寺動物園に行ったことのあるオレは、子どもたちの情操教育に一定の役割を果たすことを認めてはいるが、それでも市の財政を考えるとやっぱり、かなり無理してるなあと思うのである。

 その動物園の経費の中でも大きいのが動物のエサ代である。コアラのエサ代に関するこんな記事をアサヒコムで読んだ。

高い? コアラえさ代、年1500万円 天王寺動物園2009年3月8日0時32分
 1頭あたり年間1500万円ナリ――。大阪市天王寺動物園のコアラのえさ代をめぐって議論が起きている。外部から「少し高いのではないか」と相次いで指摘され、動物園側は頭を悩ませている。財政難の波が、ユーカリしか食べない人気者にも押し寄せている。 「ユーカリの栽培委託費は、もう少しコストダウンを考えられないのか」
 2月8日、個別事業について市の関与のあり方を議論する公開の場で、外部参加者が指摘した。これに対し、天王寺動物園の長瀬健二郎飼育課長は「全国7カ所で栽培しており、集約できない。輸送費がかさみ、コストダウンはなかなか難しい」と反論した。
 07年度市決算の外部監査でも、市がユーカリの栽培管理を委託している財団法人「大阪市スポーツ・みどり振興協会」に対し、「市と一体となって費用削減に取り組む必要がある」の意見がついた。拘束力はないが、長瀬課長は「財政難なので指摘はよくわかる。何とか努力したいが台風が怖くて栽培地の数は減らせない」と話す。
 同園は現在6頭のコアラを飼育。市はユーカリの栽培委託費として08年度予算で9200万円を計上し、09年度も同規模になる見込みだ。ほかの動物すべてのえさ代8600万円よりも高い。
 国内に自生していないユーカリは暖かい地域でしか栽培できない。しかも、台風の影響や収穫時期を勘案すると、数カ所に分散して栽培せざるを得ない。同園も大阪府(和泉市、河南町)のほか、沖縄、鹿児島、岡山、和歌山、三重の各県で、民間の森林組合や農家などと栽培委託契約を結んでいる。
 国内でコアラを飼っている9園のうち、沖縄、鹿児島以外の7園は、いずれも単純計算するとえさ代は1頭あたり1千万円を超える。ユーカリの主産地、鹿児島県で栽培歴22年の中野実さんは「遠くへ運ぶほど、費用はどうしても高くなる」。
 11頭いる鹿児島市平川動物公園では県内5カ所でユーカリを育て、年間約1900万円だ。「1頭あたりのえさ代は他の動物と比べ一番高い」と担当者。沖縄こどもの国(沖縄市)は1頭約30万円だが、できるだけ公有地を無償で借り受け、職員自らが栽培、収穫、運搬することでコストを抑えている。
 ただ、ユーカリなら何でもいいというわけでもない。コアラが食べるのは約50種類と言われる。コアラは生後約7カ月までは母の袋で育つが、その間の「離乳食」は母のフン。子は母が食べていたユーカリを主に食べるようになり、種類が違うと受け付けない。天王寺動物園でも十数種類を委託栽培している。
 一方で運営する自治体の財政は年々、厳しくなるばかり。埼玉県こども動物自然公園ではコアラが食べ残したユーカリをキリンやヤギに食べさせ、節約を試みている。

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03月08日(日)
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