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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■定額給付金は全く無駄である
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 今朝の朝日新聞で、国民の63%が「定額給付金など欲しくない」と答えてるというアンケート結果が紹介されていた。「欲しい」(麻生太郎が言うところのさもしい人たち)は28%だそうである。この定額給付金、タダでもらえるものであるからオレも欲しくないと言えばウソになる。くれるものはもらいたい。しかし、その目的が単なる選挙対策であり、税金を使った買収であるということを思うと実に馬鹿馬鹿しいのである。しかもそうやってくれたゼニも2011年からの消費税増税で何十倍にもして返してやらないといけないわけで、実にアホらしいのである。この定額給付金に反対した自民党議員がたった2名しかいなかったそうだが、残りの自民党議員は全員「思考停止」の状態にあるのだろう。個別の政策について自分の頭で考えることなどできず、ただ単に党利党略のためにコマとなって党の方針に従って投票することしかできない。オレは松浪健太議員は嫌いだが、今回の投票を欠席したというその良心の部分は評価したいと思っている。

 どうすれば景気回復になるのか。そのためにはゼニをばらまいても意味がない。おそらく今回の2兆円の定額給付金のうち、4000億円くらいはパチンコ代に浪費されるだろう。アホにゼニを持たせてもそんな使い方しかできない。悲しいかな、国民の2割くらいはそんな馬鹿馬鹿しいゼニの使い方しかできないレベルの連中である。だからこんなに日本中にパチンコ屋が隆盛なのである。パチンコ店が賑わってもその収益はどんどん脱税されて北朝鮮に送金されるだけだから日本の景気には何の関係もない。かくして2割は無駄になる。じゃあ残りの8割は有効活用されるのだろうか。

 そもそも景気が良くなるとはどういうことなのか。消費行動が盛んになってみんながゼニをばんばん使うということが景気が良くなると言うことなのである。そのためにはゼニを配るだけでは意味がないのだ。そのゼニをみんなが使いたくなる仕掛けが必要である。残念ながら麻生太郎のあの歪んだ顔を眺めていても全然そんな気にはならないのである。かえって使う気など失せてしまうのである。

 江戸時代、幕府の財政は窮乏していた。8代将軍徳川吉宗は度重なる倹約令を出して財政再建を図るのだが、倹約しすぎてますます江戸市中の景気は悪化する。そのころ尾張の殿様だった徳川宗春は逆に贅沢を奨励し、自分も派手な格好をして人々を驚かせ、遊郭を誘致したり祭をやって庶民がどんどんお金を使うように仕向けたのである。その結果尾張の城下町は栄え、税収も増えて逆に財政は豊かになったのである。(その顛末は清水義範の小説「尾張春風伝〈上〉 (幻冬舎文庫)」に詳しい。ぜひ一度お読みになることをお勧めする。麻生太郎も読め・・・と言いたいが漢字を読めないから無理だ。)麻生太郎に徳川宗春ほどの人格を求めるのは酷だが、少なくとも今麻生太郎が打ち出してる政策がみんなにゼニを使いたくならせるようなものであるとは思えない。たかだか一人当たり1万2000円から2万円を配ったところで、その程度でたいしたものも買えないし、おそらく今まで通りの消費行動をして、その分の余ったゼニを貯金するだけだろう。結局何の効果もないのである。景気を良くするということは、よけなぜ二を散財させないといけないのである。使う気もなかったゼニを使わせる、これが景気対策だ。

 たとえば人はデートにかなりのゼニを使う。だったらどんどん男女が出会ってデートするような政策を打ち出せばいいのである。つまり定額給付金ではなくて恋愛奨励金として使えばいいのだ。そんな政策を取れば「老人には関係ない」と怒る人もいるかも知れないが、最近の老人はなかなか元気で精力絶倫のじいさんも多い。70代の女性が若い男性といちゃいちゃするのもなかなかいいだろう。


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01月14日(水)
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