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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ああ、プリンター突然死!
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 もうとっくに元旦に間に合う期日は過ぎたのに、オレはまだ年賀状をちゃんと完成させられずにいたのである。それで今日は頑張って住所録データの整理をして、さあ印刷だと思ってプリンタを動かしたとき、なんと変な音がして紙が引っかかるのだ。オレの愛用しているプリンタはもう10年近く使っているエプソンのPM760Cである。発売されたときは高性能な写真画質で人気だったが、今はあまりの遅さに泣けてくるような状況だ。写真入りのハガキを印刷するのに一枚2分くらいかかってしまうのである。それでも「印刷コストは安い」「写真がきれいに印刷できる」ということで我慢しつつ使ってきたのだが、年賀状を200枚印刷するなんてときはそれこそ徹夜の作業になってしまうのである。そんなプリンタを「壊れていないから捨てられない」ということで使い続けていたのだが、なんとそれがこんな大事なときにご臨終してしまったのである。異音の原因は壊れた部品が引っかかっていたからであった。




 ああ、なんてことだ。オレは倉庫にしまってあったもっと古いPM600Cという10年選手のプリンタを出してきた。しかし、それは無情にも動かなかった。どうしたらいいんだ。わが家にはもう一台、コピー機がわりに使ってるCC−570Lというプリンタがある。それで印刷することも可能だ。しかし、印刷コストが異常に高い。こんなので大量印刷したくない。

 オレは時計を見た。午後7時50分である。まだ北花田のアウトレット店は開いている。オレはクルマを飛ばして店まで行って新しいプリンタを買うことにしたのである。オレも使うし妻も使うわけで、この時期にプリンタがなかったら大変である。だったら新しいのを買うのが一番である。

 10分ほどで店に着いた。さっそくプリンタを見る。買うとしたらCANONかEPSONかの選択になるのだが、最近はEPSONの勢いがなくなって、CANONの方が人気である。それだけ性能がよいからCANONに流れるのだろう。しかし、オレはこの日記でかねてからCANONの御手洗会長を罵倒してきた。そんなオレがここでCANONを選ぶわけにはいかないのである。孔子が「渇しても盗泉の水は飲まず」と語ったように、オレも「窮してもCANONは買わず」である。意地でもCANON製品を買うわけにはいかないのだ。こんなところであの便所野郎を喜ばせるわけにはいかない。だからオレはCANONには目もくれずにEPSONのプリンタを選んだ。

 セイコーエプソン マルチフォトカラリオ PX-A640という複合機が7900円で売られていた。上位機種の740も同じインクを使う仕様になっているということは、印字品質も同じなのだろう。だったらこれで十分である。印刷する写真が確認できる液晶画面なんかいらない。これはパソコンを使わないでSDカードなどからダイレクトに印刷したい人向けの機能なんだろう。オレには不要だ。だったら一番安いので十分だ。弱点といえば写真印刷の遅さである。L判一枚が69秒とある。速いプリンタではそれが15秒になっていた。しかし、印刷が4倍の速さの分、値段も4倍くらいしていたのである。世の中にはその速さに価値を感じる方も多いだろう。しかし、そんなものオレには関係ない。印刷を待ってる間に他のことをすればいいだけである。そういうわけで、オレはこの7900円ののろまなPX−A640を選んだのである。それにしても北花田のこの上新電機ピットワン・アウトレットという店は安い。帰宅してから同じプリンタの価格をアマゾンで検索してみたら9480円もしていたのである。1500円も安く買えたことになる。

 年に一度年賀状印刷をする以外はほとんど写真なんか印刷しない。枚数が少ないから速さは必要ない。そんなオレには一番安いプリンタで十分だ。そういうわけでこの選択をしたのだが、それでもプリンタそのものが進歩しているわけだから十分だろう。


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12月28日(日)
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