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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■32形蛍光灯の謎
母の部屋の蛍光灯が切れたので買ってきてくれと頼まれた。その蛍光灯は32形と30形の丸形のやつが使われてるのだが、切れたのは32形、つまり大きい方なのである。こうした蛍光灯は通常2本とも点灯させる場合と、1本だけ点灯させる場合とが切り替えられるようになってる。1本だけ点ける時は必ず32形の方、つまり大きい方である。その大きい方だけを買いたくて、オレは上新電機のアウトレットの店に行ったのだが、あまりの高さに驚いたのである。
30形の蛍光灯なら2本で770円で買えるのに、32形は1本が950円もするのだ。どうしてこんなに高いのか。しかも32形の方はお買い得な2本入りがないのである。なんてことだ。照明器具のスイッチの方では32形の方が早く消耗するように設定しておきながら、実際の販売現場では32形の方がかなり割高な価格になっている。これはあまりにも不親切じゃないか。
32形+30形という2本入りもその売り場にはあった。これは1100円もしていたのである。950円の32形に対して、たった150円足すだけで30形の蛍光灯が買える計算になる。これはあまりにもひどいじゃないか。だったら32形+30形のヤツから30形の蛍光灯を返品して、その1本当たりの価格である385円を返して欲しいぜ。だったら32形の蛍光灯は715円で買えるということになる。それでも高いのだが。
あと、これもひどいぼったくりだと思ったのは、30形の蛍光灯が1本売りならなんと630円の高値で売られていたことだ。2本で770円のものが1本なら630円もするのである。しかし、この高価格は32形の950円という値段と比較するとそれなりの妥当な価格なのである。32形の蛍光灯が2本セットで割安価格になってる販売現場というのをオレは見たことがない。客はやむなくそのぼったくり価格の蛍光灯を買うしかないのだ。
蛍光灯を32形+30形という形で2本使う照明器具が、すべてが1本点灯時には32形だけが使われるようになってるのは、交換用に蛍光灯を買い求めるときに高価な方がより多く売れるようにという姑息な戦略に他ならない。オレは電機メーカーのこんな卑怯な工夫に対してものすごく腹が立つのだ。おまえらなんでこんなに汚いんだと憤るのだ。パナソニックも日立も東芝もNECも、どこも蛍光灯の販売方法に関してはみんな横並びである。32形の2本入りを断じて作らせないという方針はおそらく闇カルテルのようなもので決められているのであろう。
どこかに安い蛍光灯はないかと探して回ると、日立の蛍光灯が32形+30形の2本入りで500円というのを発見した。30形が1本余るが仕方がない。32形が1本入り950円を買うよりも、32形+30形で500円のヤツを買って、いらない30形を店の前のゴミ箱に捨てる方が450円も安くなるのである。捨てずに持ち帰って使えばもっとお買い得なのかも知れないが、実はわが家には30形の蛍光灯は余っているのが何本もあるのだ。こういう買い方をすると30形の蛍光灯がどんどん余っていくのである。その余った蛍光灯をいったいどうしたらいいのか。どこかに捨てればいいのか。いくら使いたくても、前から使ってるのがなかなか切れないので結局はどんどん貯まっていくのだ。32形の蛍光灯の方がわざと寿命を短く作ってあるのじゃないかと思えるくらいによく切れる。
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12月21日(日)
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