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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■高速道路が乗り放題なのだ!
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高速道路料金は高い。実際にクルマで旅行するとガソリン代よりも高速代の方が高い。その高速道路料金が安くなったらみんなもっとクルマで出かけるようになるだろう。その結果ガソリンの消費も増えてCO2排出量も増加して地球温暖化を加速することになるのだが、景気対策ということを考えればそんなことも言ってられないというのが政治家たちの本音なのである。そういうわけで今回発表されたこの政策をオレは高く評価したい。アサヒコムの記事を引用しよう。
土日は千円乗り放題 地方高速道路値下げ、政府が概要2008年10月29日22時2分
政府・与党は29日、新総合経済対策に盛り込む高速道路値下げの概要をまとめた。大都市圏を除く地方では、全線で平日は昼間約3割引き、休日は1日1000円(一部区間1500円)で乗り放題にする。首都高、阪神高速も値下げを行う。
2次補正予算成立後、2年間の措置で、自動料金収受システム(ETC)の装備車両が対象。
高速道路料金の引き下げでは9月16日から、平日午後10時〜午前0時まで3割引き、午前0時〜4時の5割引きを行っていた。今回は3割引きを拡大することで決着した。深夜の5割引きは継続する。
さらに、土、日曜と休日、1日1000円(一部1500円)で乗り放題にする。1000円を下回る場合は現行の金額となる。地域指定などは今後、国土交通省と高速道路会社が詰める。
アクアラインは終日1000円(現行3000円)、本四連絡橋(4100円〜5450円)も1500円にする方針。首都高、阪神高速は休日割引を検討している。
財源として、財政投融資特別会計(財投特会)の余剰金から、5000億円を工面する案が浮上している。
今回の対策では地方の料金を半額にする案が浮上していたが、「平日昼間3割引き」「休日1000円乗り放題」で決着した。実施時期は今国会に提出する2次補正予算成立後となるが、民主党は高速道路無料化を決定しており、国会では激しい議論になりそうだ。
金子国交相は「物流という効果、休日の住民の方々の利便性を重視した。ぜひ使おうというインセンティブになってくれれば」と話した。
さて、政府自民党がこの「乗り放題」案を出したのは、民主党の「無料化」案に対抗するためである。もちろんインパクトは無料の方にある。しかし、かかるコストや実際の効果を考えた場合、この1000円乗り放題案というのはうまくやれば料金収入をさほど減らさずに利用者を増やし、観光客を増加させて地域振興にも役立つような気がするのである。そういうわけでオレはけっこう気に入ったのである。
1000円で乗り放題と言っても、実際の利用者がそんなに長い距離を利用するわけではない。乗り放題だからと青森から鹿児島まで走るような酔狂な御仁がじゃんじゃん出るわけではなく、高速道路から降りない限り観光地には行けない。そういうわけで、500キロを一気に走るような利用よりも、100キロくらいを何度も利用するという高速道路利用パターンが多くなることが予想されるからだ。だから料金収入の落ち込みはさほどないとオレは思ったのである。ただ、大阪から長野とか広島といった距離の利用はやはり増加するだろう。この1000円区間が地方のみなのか、あるいは大阪や東京などの大都市圏でも適用されるのかということでも効果はまた違ってくるはずだ。
いきなり無料にまでしなくても、かなり安くなるならそれはそれで利用者は嬉しいのである。その分をきっちりと土産物を買ったりして消費してくれるはずだ。また「高速道路が安くなった」ということが「遠出しよう!」という直接の動機になることは確かである。そうなるとガソリンの消費が増えたり、ホテルや旅館の客が増えたり、長期的にはクルマの売れ行き減少に歯止めが掛かるなどの効果があるかも知れない。そうなればやはりこの「1000円乗り放題」はかなり実効性のある政策だろう。
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10月30日(木)
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