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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ガストで日本経済について考える
 戦前の師範学校(今の国立大学教育学部の前身)は授業料が不要だった。そのため師範学校の学生はその多くが貧しい階層の出身だった。貧しい階層の中で努力して勉強したものが教員となったから、弱者の痛みがわかるよき教師になれたのである。貧農の子弟であってもがんばって勉強すれば小学校や中学校の教師になれたのだ。文盲率をほとんどゼロにできた戦前の日本の教育レベルは当時世界一だったとオレは思っているが、それを支えたのは貧しい階層出身だった教師たちだった、

 誰もがホワイトカラーとして就職できるわけではない。医師や裁判官のように高い知的能力を必要とする職業がある一方で、職人的な技術や手先の器用さを必要とする職業、体力や忍耐力を必要とする職業、思いやりや奉仕の心が必要な職業など、どんな仕事にもその職業に応じた専門性と訓練が必要であり、個々人が自己の適性を知るために中学や高校の6年間を機能させるべきなのである。みんなが同じ方向を向いて努力する必要など全くないのだ。

 「希望する仕事が見つからないから」と生活保護を受けている元気な失業中の若者がいる。ろくに技術も能力も持たないくせに「そんな安い給料では働きたくない」と家に引きこもってネットゲームにはまって廃人になる若者もいる。どうしてこんな状況になってしまったのか。今から教育を建て直そうとしても結果が出るまでには20年くらい掛かるだろう。そんな長期的な視野に立った教育政策など誰も打ち出せない。大臣の任期はせいぜい1、2年だし、みんな目先のことと天下り後の余生しか考えていないからだ。ガストでいつまでも来ないモーニングセットを待ちながらオレはこんなことを考えていた。オレにとってはその意味のない待ち時間さえも思索のための有益なひとときであった。

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01月01日(金)
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