ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■世襲議員と既得権益
 「身を切る改革」というのも実にわかりやすいキャッチフレーズである。この中味というのは「自分の議員報酬を減らす」という「いかにもよいことをしている」というポーズを見せておいて、それと引き換えに公務員の給料を減らしたり、福祉や教育のためのお金を削るということである。そうやって捻出したお金は身内の土建屋とか不動産業者に流れていく。維新の会の収入源の一つであるパーティー券は、利権がらみの仕事にありついた業者が購入している。カジノIRや万博というものがどれだけのダーティなゼニとつながってるのだろうか。カジノには公金が1兆円近くつぎ込まれるのである。そのうちのかなりの部分が維新お友達企業から維新議員への献金となるのだろう。

 「身を切る改革」によって自治体による公共サービスがどんどん縮小され、公立学校や公立病院がどんどんつぶされていく。そうして町を衰退させた後に何が残るのだろうか。ボロボロになった街はやがて外国に安く買いたたかれてしまうのである。今、大阪で起きているのはそういう流れである。

 オレはその危機をこのブログでずっと訴えてきた。しかしブログ読者が増えるわけでもないし、維新の会がそれで打撃を受けたわけでもない。ただ。維新という悪の勢力を大阪以外に広げたくないというささやかな抵抗はそれなりに効果を上げてるのかも知れない。

 オレはもう老人なのでたいしたことがこれからできるわけではない。ただ若者にはどうか、あの連中の語る「既得権益打破」とか「身を切る改革」がすべてイカサマであることだけはわかってもらいたい。その上でイカサマを選ぶか正義の戦いを挑むか、それはあなたたちが選ぶことである。

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11月24日(木)
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