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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■日航だけじゃなくすべての既得権益をぶっ壊せ!
すでに退職して厚生年金や共済年金を受給している方々は老後の心配がない状況にある。しかし、その年金を将来支えるはずの若者の人口は圧倒的に不足しているのだ。今の日本で安心して生活できているのは高給を保証された大企業の正社員と公務員、そしてすでに退職した老人たちばかりなのだ。彼らの既得権益を守るためにどれほど多くの人々が犠牲になってることだろうか。そしてこの社会構造を積極的に変えようという動きは全くない。なぜなら政治を動かす側というのはすべてこの既得権益側の代表だからだ。
民主党を支える労働団体のトップというのは、すべて手厚く福利厚生の制度によって守られた大企業の社員たちである。いわば労働貴族なのである。名もない中小企業の労働者たちはそんな運動をするヒマもなく日々の生活に追われている。
そしてもっと恐ろしいことは、こうした階層が固定化されていってるということなのだ。以前に家庭の収入が多いほど高学歴になるということが言われたが全くその通りである。入学試験の偏差値の高い大学には金持ちの子弟ばかり集まり、そうでない大学には貧しい家庭の子弟が無理をして入学し、その結果親たちはさらに貧しくなるという状況が生まれている。無理をして子どもをFランク私大に入れた結果、破産した多くの人たちがいる。それは子どもの出来が悪いのに無理して大学に行かせた自己責任なんだろうか。本来大学に行かなくてもよかった層まで大学に吸収する搾取の仕組みを作った側の罪ではないのか。お布施を巻き上げる新興宗教も、行く価値のない大学もオレには同じような仕掛けに思えるのだ。なぜそんなものを国は放置し、補助金まで出すのか。その補助金が真に学生のためになっていればまだいいのだが、大学経営者の高額報酬となっているのは果たして正しいのか。
オレは政権交代に少しは期待していた。自民党政権が作った既得権益を守り続けていく仕組みにメスを入れてくれると思っていた。ところがこの日航救済劇はいったい何なのか。全く自民党と変わりがないじゃないか。なぜ民事再生という方向に進まないのか。会社が破綻すれば企業年金などなくなるのは当然だろう。自分たちの掛け金が原資になってるのではない。日航が破綻している以上、もうそのゼニは消えてなくなったものと同じなのである。そのことを退職者たちはわかってるのだろうか。あんたたちの要求は「税金でオレたちの豊かな生活を守れ!」という虫の良すぎる要求なのだ。
公共事業が減少すれば建設労働者たちの生活が守れないという。だったらこれまでの公共事業というのはいったい何だったのか。あの環境破壊そのもののダム建設というのはただ単に建設労働者の生活のために行われていたのか。ふざけるなとオレは言いたくなる。沙流川に造る必要のないダムを建設してアイヌの聖地を水没させ、地滑りが起きるから危なくて水を貯められない大滝ダムを建設し、本体工事が全然始まらないうちに3000億も掛かってしまった八ツ場ダムはいったい何だったのか。ゼネコンにゼニをばらまいて建設労働者を喰わせ、ついでに政治家にゼニを還流するために莫大な借金を増やし続けてきたこともすべて「既得権益の保護」の一環でしかなかった。この仕組みを根本的に破壊しない限り日本経済の再生はないし、搾取されている国民は永久に救われないとオレは思うのである。
ろくに働かずに安楽で贅沢な生活を送ってる連中の既得権益をひっぺがして、彼らの持つ有り余ったゼニを真に困ってる人たちに再分配するためにはどうすればいいのか。革命でも起こすしかないのか。それはどういう形で起こせばいいのか。少なくとも政権交代というのはその革命を実現させてくれる第一歩だと多くの人たちは信じて民主党に投票したのではないか。ところがこの迷走ぶりはどういうことか。
6億円をぽんと納税できる鳩山首相が既得権益側の代表であることは選挙の前から分かり切っていたことである。しかし多くの国民は変化を信じ、自民党の作り上げた仕組みをぶっ壊して真に国民のための政治が行われることを期待していたはずである。今、どこにその動きがあるのか。
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01月04日(月)
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