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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■甘えるなよ奨学生!
学費の安い地方の国公立大学は年々易しくなっている。入学試験の偏差値50以下の国公立大学がかなり増えてきている。ところが学生は田舎の国公立よりも都会の私立総合大学の方に入りたがるのである。自分の親の年収が低く、とうてい学費を賄うことができないことがわかっていても、親不孝なヤツほど私学に入りたがるのだ。その学費を納付するために親がどれほど苦労してるか理解してる者がどれだけ居るだろうか。中には破産する親もいるのだ。多くの馬鹿学生どもは親の苦労を尻目に遊びほうけて覚せい剤や大麻に走り、パチンコや麻雀で日々を過ごすのである。馬鹿ばっかり集まるような大学の講義は、昔は私語が多くて騒然としていたという。今の学生は静かになったらしい。メールを打ったりDSやPSPで遊んでるからである。底辺の大学の実態というのはそんな惨状なのだ。そうしたレジャーランドに通う連中にまで奨学金が貸与されることの方がオレは問題だと思うのである。そんな連中が「踏み倒し予備軍」となるのは当然とも言える。
滞納情報がブラックリストに載れば、銀行ローンやクレジットカードが利用できなくなるという。しかし、銀行ローンやクレジットカードを利用すると言うことは大きな買い物や贅沢品を購入すると言うことであり、奨学金を返すよりも先に車を買ったり家を買ったりすることにゼニを使いたいということなのである。つまり彼らの心の中の優先順位では奨学金返済ははるかに下位におかれてるのだ。その甘えこそが間違ってるのではないのかとオレは思うのである。別に銀行ローンを組めなくてもやクレジットカードを使えなくても通常の社会生活には全く問題ない。
「借りたモノは返す」これが世の中のルールだと思う。その借りたモノを一斉に踏み倒すアメリカの貧乏人どものせいで世界恐慌が起きたことを忘れてはならない。そんな無責任さを日本にまで広めて欲しくない。借金を返さないことを「学費が高いせいだ!」と開き直るような恥知らずをオレは嫌悪する。少なくとも私立大学に入学する時点で学費が高いこともすべて承知の上だったはずである。入試要項に書いてある入学金や授業料、施設整備費などの諸費用を払うことをあなたは承諾したからその大学に入学したのではなかったか。だったら石にかじりついてでもそのゼニのために働いて返すのが約束を守るということではないのか。「正社員になれなかったから返せない!」とほざくヤツに限ってろくに資格も能力もないくせに仕事を選ぼうとするのである。
「接客は苦手ですから」
「体力がないので外回りはしたくなくて」
冷房の効いたオフィスで、パソコンの前に座ってときどきネットで関係ないサイト見たりしながらのんびり過ごし、土日はきっちりと休んでボーナスはどっさりもらえる、そんな職場でなかったら働きたくないという。 「甘えるなよ!」とオレは怒鳴りつけたくなるのだ。
収入の多い仕事に就くためには努力が必要である。せっかく大学を出たのにフリーターや派遣社員としてスタートするのは、多くは本人がその選択をしたからである。外食産業のように不況にあまり関係ない業種はこうした機会に優秀な学生を確保しようとして正社員の採用を拡大してるが、学生の方は冷ややかである。「土日に休めない」「仕事がきつい」という理由で最初から眼中にないのである。
大学を卒業するとき、オレには「ちゃんと就職する」という選択肢しかなかった。たまたまオレは大阪府の教員採用試験に合格していたから、企業に就職するのではなくてそちらに進んだが、もしも教員採用試験に合格していなかったら、おそらく正社員として自分を採用してくれるところになりふり構わず就職しただろう。それがどんな業界であろうとオレはベストを尽くしたはずである。商社であろうと百貨店であろうと小さな出版社であろうと関係なく、その業績に貢献しようと必死で頑張ったはずだ。それが自分の給料を増やすことにもつながるのだから。貧乏なわが家にはごくつぶしを養うだけの余裕はなかったし、働くようになってすぐにオレは家にゼニを入れないといけなかったのである。
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01月28日(水)
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