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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■円高のいまこそFXで不労所得だ!
 そういうロスカットが怖かったらもっと資金を用意することになる。100万円用意すれば、10円くらいの円高に耐えられることになる。100万円の資金で一日あたり700円の金利とすれば、年利率は25.55%である。決して悪くはない。4年間持ち続ければ100%ということで元金は二倍になる。もっともとてつもない円高が襲ってきてAUDが40円とか30円ということになれば用意した100万円の資金もすべてふっとんでしまうのである。

 という形でFX取引の持つリスクについて説明したわけだが、株式投資をしているオレは為替相場が安定すれば、資金を株からFXに大幅に移動させようと思ってる。それは株と違ってこのスワップポイントが売買しなくても毎日自動的に入ってくるし、いつでも引き出せるという魅力なのだ。株の場合は利益を確定するためには売却する必要があるが、FXの場合のスワップポイントは業者によっては決済取引をしなくてももらえるのである。オレが使ってるサイバーエージェントなどがそうだ。600万円ほどの資金をそこに移動させて、そして30万ドルのAUDを買えば毎日2100円のスワップポイントが入ってくる。月6万円ほどの副収入だ。600万円でぼろいマンションを購入して、それを月6万で賃貸してるようなものである。マンション経営と違って家賃を踏み倒されたり部屋を汚されたりというリスクはない。もしも円安方向に進んで暴落によるロスカットの心配が薄れれば、そのときは口座から余剰資金を引き揚げることもできる。AUDが70円くらいに値上がりすれば、為替差益による含み益が30万くらい発生するし、値下がりを警戒して600万入れておいた資金のうち、200万くらいを引き上げて様子を見ることもできる。FXの便利なところは、お金を引き出したいときにいつでも出せるということである。株なら売却しても現金化できるまでに数日かかるが、FXは即日出金も可能である。そういう意味で口座を財布代わりにもできるのである。金利を稼ぎつつ、必要なときは出金するという形である。もっともある程度外貨を買ったときよりも円安になって含み益が発生していることがその条件なんだが。

 ただ、もしもオレがこの考えで昨年夏の円安の時に同じことをしようとしていたら財産をすっかりと失っていただろう。しかし、そこから半値近くまでAUDが値下がりした今、リスクは大幅に軽減されているはずだとオレは思うのである。600万も用意できない人のためにそのまま規模を十分の一に縮小して考えるならば、60万円の定期預金を持つ人が、そのゼニをFXの口座に入れて3万ドルのAUDを購入する。そして毎日210円、月6000円あまりのお小遣いを得ると言うことならかなり現実感があるのではないだろうか。

 余裕のある資金を用意していれば、思わぬ値下がり時に俗に言うナンピン買いで平均の買いコストを下げることができる。たとえば600万の資金で30万ドルのAUDを60円の時に買ったのに、その後50円まで値下がりして300万円の含み損を抱えてしまったという場合である。そのときに勇気を出してさらに10万ドルのAUDを買う。するとスワップポイント(もっとも円高になればこの金額も少し減少するのだが)がさらに10万ドル分増えることになり、毎日2800円入ってくるようになる。そして55円までAUDが戻した時に、50円で買ったAUD10万ドルを売却すれば50万円のキャピタルゲインを得られる。もっともその時点でまだ150万円の含み損があるので、そのうち50万を穴埋めできたのに過ぎないのだが、それでもかなり精神的な余裕は違うだろう。AUDの価値がゼロになるということはない。株券の場合は企業が倒産して紙切れになることもあるが、外貨の場合はその国が核戦争で消滅でもしない限り価値がゼロになるなんてことはないだろう。

 実際にFXで稼いでる方というのは、短期の売買を繰り返してキャピタルゲインを狙っている方が多いようだが、オレのようにふだん仕事をしていて忙しい人間にはスワップ金利狙いの長期保有が適してるのである。


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01月17日(土)
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