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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■喫煙小学生を撲滅せよ!
小学生にも「ニコチンパッチ」を配布するというのは何か違和感があるが、教育現場はどう思っているのだろうか。石垣市教育委員会の小中学校担当者は、
「新聞に書かれているのは知っているが、教育委員会に(石垣市健康福祉センターから)正式な文章が来ていないため、何もコメントできない」
と話すだけだった。
月刊誌「正論」(08年9月号)に「たばこのみを狙い撃つ『空気』への大いなる違和感」を寄稿したジャーナリストで産経新聞客員編集委員の花岡信昭さんはJ-CASTニュースに対し、特に小学生への「ニコチンパッチ」支給は「ばからしい事」と一喝した。
「『ニコチンパッチ』に頼らなくても、親は子供からタバコを取り上げ、24時間監視するような態度を示さねばならない。本来は親の躾の問題で、それだけ日本の親が崩壊しているかのような印象を受ける出来事だ」
この石垣市の「ニコチンパッチ支給」をばからしいと語る花岡氏は、今の親がどれだけ子どもに舐められてるかご存じなのだろうか。自分の親に対して「うるせえ」「うぜえ」「ばかやろう」「死ね」と平気で罵倒するようなクソガキが今はいくらでもいるのである。そんな連中に対して、親のしつけや教育力など無に等しいのである。そんな親の実態を理解すれば、石垣市の対応というのがきわめて現実的であることがわかると思う。つまり、親のしつけとか学校教育とかいう崩壊した権威に頼るのではなく、行政側が健康福祉センターと保健所の協力を得て実施するという実際の行動を起こしてるのがすばらしいのである。オレはこの試みに拍手を贈りたい。
石垣市の資料によれば、2003年調査時点での高校生の喫煙率は男子生徒が31.1%。女子生徒は13.6%おあるということである。男子の3人に1人が喫煙者なのである。なんという高率だろうか。大阪もきっと喫煙率が高いと思うがここまで高くはないだろう。最近は大阪のヤンキーたちも健康を意識してるのか喫煙率が下がっているのだ。今や石垣島のヤンキーたちの方がはるかに喫煙依存率が高いのである。3人に1人というのは正直に答えた結果であって、実際はその倍くらいの率だろう。石垣市が「ニコチンパッチ無料配布」という非常手段で臨まなければならなかったのもよくわかる。
昔、スイスでは麻薬の回し打ちによってエイズ感染が増えたために、市民のボランティアは麻薬中毒者たちに安全な使い捨て注射器を配布したという。麻薬そのものを止めさせることは不可能だから、せめてエイズの蔓延だけは防ぎたいという苦肉の策だったのである。その結果エイズは減ったが麻薬中毒者は激増した。さて、石垣市のこの作戦はどのような効果があるだろうか。オレは無責任な野次馬の一人として興味がわくのである。喫煙少年撲滅のために小学生にまで配布されるニコチンパッチはどのような効果をもたらすのか。小学生のうちからニコチン依存症になってしまっているのはいったいどんなクソガキなのか。そんなことをオレは思ってしまうのである。
わが家の二人の息子はタバコの煙が大嫌いである。私はいつも息子たちにタバコの害を説き、おじいちゃんが健康のためにタバコをやめたことを話し、タバコを吸う女とは絶対に結婚するなと命令するのである。「キスをするときに口が臭い!」それはとても悲しいことである。「そんな育ちの悪い女とはつきあうな!」とオレは息子に言い聞かせている。
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08月08日(金)
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