ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■おめでとう、佐賀北高校!
佐賀北の決勝戦の相手は春の選抜で3度優勝している高校野球の名門、広陵高校となった。広陵は一回戦で昨年の覇者の駒大苫小牧を下し、準決勝では春の優勝校の常葉菊川を倒している。まぎれもなく今大会随一の強豪校である。試合は7回までに広陵が4点をとって4−0とリードし、佐賀北は1安打に抑えられていた。誰もが広陵の勝利を疑わなかった8回裏に奇跡は起きた。一死満塁からの押し出し四球でまず1点、そして3番打者の副島くんが逆転満塁ホ−ムランをレフトスタンドに放り込んだのである。試合はそのまま5−4で佐賀北が勝った。
ついさっきまで手中にあったはずの勝利を逃した広陵高校の選手たちは皆、悔し涙を流していた。惨敗ならかえって涙も出なかっただろう。全く力が及ばないのなら却って悔しくないものである。もう少しで自分たちがつかめたはずの栄光を逃してしまったことで選手たちは泣いたのだ。甲子園常連校、広陵高校の野球エリートたちがまさかの逆転負けを喫したのだ。勝った佐賀北の選手たちは、自分たちが今そこにいるということが信じられないという嬉しさに溢れた表情をしていた。インタビューを受けている選手たちの表情はみな輝いていた。観ているオレにもその嬉しさが伝わってくるようだった。
逆転満塁ホームランを打った副島くんは今大会で3本のホームランを放っている。だから彼にとってホームランを打ったことはただその実力を発揮しただけのことである。しかし、そのホームランがあの場面、あの最高の瞬間で出たことは一つの奇跡であるとオレには思えるのだ。「時よ止まれよ ただ一度 奇跡起こした若者に」オレはこの歌詞を思い浮かべながらあのホームランの瞬間を思い出す。勝ちたいという執念がこもった渾身の一振りが、打球をレフトスタンド中段まで運んでいったこと、それは奇跡以外の何ものでもないと。
おめでとう佐賀北高校、そして感動をありがとう。きみたちが甲子園のあのグランドで輝いていたこの夏のことをオレは忘れないよ。
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08月23日(木)
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