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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体鳥取県大会準決勝 米子北−米子松陰 境−鳥取城北
高校サッカーの予選の県大会については関西以外は選手権で行く方針だった。総体は関西だけだった。なぜなら10年以上のスパンで関西をできるだけ知り尽くしたいという方針で、全国高校総体に出場する関西勢については男女ともすべてチェックを入れていた、つまり関西の段階で生観戦していたのだ。しかし実際にやってみれば関西はあまりに広大で到底無理ということが分かったし、近畿大会男子が春先に移り、県大会で観逃がした高校を近畿大会でチェックするのも不可能になったこともあり、長年掲げていた「関西を俯瞰する」という方針を捨てた。

さて時間が出来て平日観戦が可能になった。関西以外の観戦の中で一度も行ってない県ももちろんある。行くからには準決勝あたりを観たい。そしてきっちり勝負になるゲームを観たい、そういう中からツイッターで山陰地方を勧められた。少し前まで(今もか)鳥取県は米子北1強で島根県も立正大淞南と対抗馬が大社だけ、という世界から少し様相が変わってきたというのだ。それならば観光と抱き合わせで平日開催の鳥取県大会準決勝に足を運ぼうと思った。

鳥取県大会準決勝は米子市の東山公園で開催される。どらドラパーク(どら焼きドラマチック)というネーミングライツがついている。米子駅の隣の駅の東山公園駅すぐだが、なにせ田舎なので電車(この辺りは電化されている)かディーゼルカーの本数は少ない。大阪から米子に行くには新幹線プラス伯備線(伯耆と備前を結ぶ)特急やくもということになる。米子空港は羽田便か国際線しかない。で3月にやくもは新型車両になっているので乗りたかった。伯備線は山間部の陰陽連絡船でカーブが多い。しかもそれでいて表定速度約80キロの速い特急だ。カーブの多い区間を高速で走るには振り子車両というものを使う。カーブに沿って車体を傾ける。で、いままでのやくもはいわばパッシブサスペンション、つまりカーブに合わせて車体を傾けるだけだった。が、新型やくもはアクティブサスペンション、つまり予めカーブの様相をインプットしていて、最適の傾きを実現する。今までは新幹線のグリーン車にしか採用されていない方式だ。30年前にF1のウイリアムズがアクティブサスペンションで圧倒的に早い時期があった(当時の名称はリアクティブサスペンション。ロータスが先行してアクティブサスペンションを開発して権利を持っていた)が、それくらいカーブでの高速走行性能に大きく影響する。
新幹線で岡山駅に着き、4両繋いだやくもに乗車する。倉敷で伯備線に入り、備中高梁まで複線で進む。岡山県3大河川の一つ、高梁川は左手にあるが、右側に座っている。ネット検索では高梁川は左右両方に見えるという話だったが、大体進行方向左手に見える。備中高梁からは右手にも見える。新型やくもの振り子性能もフルに発揮。酔いやすいという話もあるが、私は幸い乗り物酔いしない性質だ。新見では高梁川は右手にあり、そして県境を越える。石見という地名だが、国としては伯耆だ。日本海側の川になり、やがて大山が見え、車内でも案内がある。そして伯耆大山駅で山陰本線と合流して、特急やくもは軽やかに東山公園駅を通過して(停まってくれ……)米子駅に停車する。そこからタクシーで公園に着いた。

準決勝は二つのピッチで同時開催。失礼ながら前半で決まる可能性は米子北対米子松陰のほうが高いと踏んだので、前半はそちらを選んだ。陸上競技場のほうである。

高校総体鳥取県大会準決勝
米子北高校−米子松陰高校
5月29日 11時 東山公園陸上競技場 曇 天然芝 ピッチ良

米子北
十五十八
十番六番十四十一
二二二番三番四番
一番

米子松陰
七番十八
十番四番八番二二
六番三番五番二番
一番

米子北(プリンスリーグ中国のプログラムによる) 総監督 城市徳之 監督 中村真吾
GK  1 酒井律輝  3年 182.80 尼崎FC
DF  4 浜梶優大  3年 174.67 玉湯FC
    3 熊野俊典  2年 180.69 高槻FC
    2 藤原大空  3年 172.63 ガイナーレ鳥取
   22 竹内晴太  3年 172.67 ボアソルテ美都
MF 11 石飛五光  3年 177.63 RIP ACE

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05月29日(木)
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