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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プリンスリーグ北信越 鵬学園−松本国際
プリンスリーグ北信越には今季異変が起きている。北信越の高校生については富山第一や星稜の全国制覇後に新潟県勢の台頭があり、一時はプリンスリーグ10チームのうち7チームが新潟勢という時期もあった。そしてその後はほかの地区と同様Jユースの台頭があり、もともと強かったアルビレックス新潟以外も強くなった。ツエーゲン金沢やカターレ富山が上位に入り、昨年は富山が優勝し、プレミア参入戦は決勝に進出し、前半はヴェルディ相手にリードして折り返すところまで行ったのだ。残念ながら敗北してプレミアリーグ昇格はならなかったが。そのカターレ富山が今季はいまのところ9位と低迷している。高校生だしJユースとはいえ毎年上位に入る安定性は難しいが、それにしても……という印象だ。そして観戦時の首位が松本国際だ。いままで上位ではなかった高校だ。近年長野県勢の成長著しいが、それにしても意外だ。そして3位につけているのがホームで能登の希望の鵬学園だ。サッカー留学が多いとはいえ、セブン能登(七尾だからセブン?)など地元出身者もいる高校だ。フットボールは全国くまなく普及しているスポーツであり、たとえば岐阜県なら美濃だけでなく飛騨からも吉城高校が全国に行ったこともあるし、岡山県なら備前だけでなく美作からも作陽が全国常連だった。北海道では各地域でブロック予選を行うが、道北地区以外は全国に出たことがある。道北にせよ稚内大谷高校がフットサルで全国出場権を得ていながらコロナ禍で全国大会中止という事情があった。
さてその能登の鵬学園と松本国際の新興チーム同士の上位直接対決を観に行った。会場は金沢大学。現在JR西日本のポイントを活用して新幹線と乗車券が75パーセントオフの切符がある。したがって敦賀・金沢間は新幹線利用である。というか新幹線を使わないとキックオフには間に合わない。会場ではプログラムを売ってくれたが、あいにく名前しかわからない。番号の記載すらない。よって本観戦記も選手リストなし、番号のみになる。
プリンスリーグ北信越
鵬学園高校−松本国際高校
5月10日 10時半 金沢大学グラウンド 人工芝 晴 風
鵬学園
九番
十番
十一六番七番八番
三番五番四番二番
一番
松本国際
九番
十一十番八番七番
十四
四番三番六番十七
十二
番号が1番から11番まで並ぶか、それに準じるチームというものは分かり易い一方で層が薄いとか選手を固定しているのでは?という不安も感じなくはない。
会場は風が強い。前半は鵬学園が風上だ。
立ち上がり双方繋がない。これは高校サッカーあるあるだ。敵陣に蹴り込んでフォアチェックを双方狙う。だが、立ち上がりだけではなかった。試合を通じて双方繋がなかった。そして双方レフティがいない。キャプテンは鵬学園がボランチの6番、松本国際が左インテリオールの10番だ。鵬学園は右センターバック4番がやや弱いが、それを意識してか、松本国際センターフォワード9番は右センターバック5番が意識して見ている。鵬学園センターフォワード9番はターン鋭い。チームの切り札は快速の右ハーフ8番だが、トップスピードでのコントロールが定まらないので、スペースがあれば生きるタイプ。ボランチは6番がガツガツ行くが、7番はやや力強さに欠ける。そのため松本国際10番に自由を与えてしまう。
松本国際も蹴るチームだが、双方ロングフィードの精度はない。フィードというか放り込みである。松本国際6番はフリーキックを蹴るが。8番はタメを作れる。中盤では松本国際8番と鵬学園6番がやり合っている。そしてこちらも9番がポスト役。双方9番が必死に身体を張り続け、9番ありきのチームである。必ずしも大柄ではないが、双方9番は自分がやらないと、という自覚充分のエースである。観ていて持つのかな?というくらいの頑張りぶりだったが、番号が双方少なめのチームにあっては9番はなかなか途中交代させにくいだろうな、と思ってみていた。
21分、鵬学園、左を破りパスに8番が右から走り込んで左足で決める。1−0。前半は1−0だった。
後半開始4分、鵬学園が11番のカットインシュート、左ポストに当たり10番蹴り込む。2−0。
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05月10日(土)
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