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サッカー観戦日記
by T.K.
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■サンライズリーグ 千里丘−G大阪
中学生男子が普段何をやっているかというと、リーグ戦を戦っている。関西においてその頂点がサンライズリーグという関西リーグである。Jのアカデミーのほか選りすぐりのトップクラブが参加している。もちろん理屈としては中学サッカー部も参加できる。
ユース年代の関西リーグとしては高校生男子のプリンスリーグが有名だ。フットボールの楽しみ方はいろいろあり、もちろん全体的なレベルはプリンスリーグが高い。しかし技術とか、どうやってパスコースを作ってビルドアップして、守備でどうやって追うか、という点ではサンライズリーグが優っている点もある。高校の先生方も頑張っているのだが、フットボールを仕事にしているサンライズリーグのコーチはすごいですよ。
で、千里丘FC対ガンバ大阪の試合が行われる。千里丘FCは全中で準優勝経験のある千里丘中サッカー部をクラブチームしたものだ。千里丘中時代から観ている。対するガンバ大阪はいうまでもなくプロの下部組織。全員別格のタレントである。
サンライズリーグ
千里丘FC−ガンバ大阪ジュニアユース
3月8日 10時 堺S15 人工芝 晴
千里丘
七番九番
八番六番四番十四
五番十三三番二番
一番
ガンバ大阪
十番十一
七番八番十七十八
十二三番五番二番
一番
千里丘は4番がまず回収力があり、技術的にもうまく、まさに「4番」。期待されているのが分かる。キーパー1番は反応が素晴らしく、何点も防いだ。両サイドバック2番と5番は守備で奮闘。タテは行かせない。5番はキャプテン。プレーで引っ張るタイプ。2番より攻撃的。レフティ。6番はビルドアップで下がってくるが、4番ほど技術がないので狙われる。そのため、徐々に4番が下がる形。センターバックコンビは大苦戦。8番はチーム1のドリブラーだが、残念ながらG大阪相手には大苦戦。7番は右足セットプレー担当。9番は上背もあり、カウンターにしっかり走る。
キーパーからしっかりビルドアップを狙うが、センターバックで回し、2番に出すと、その先は前に蹴るしかなくなる。
ガンバはキーパー1番が長身で安定していて強いシュートも難なくキャッチする。2番は守備で対面を完封し、一気に上がって正確なクロスを上げる。完璧なプレーぶりだった。5番はクラッシャー的ストッパーと見せて、実は高い位置まで運べる。うっかりカウンター浴びて引っ張って倒して警告ももらうお茶目さんだが、ポテンシャルは高い。3番はCカバーに秀でて対角線のフィードも決まる左センターバック。12番は右利きだが両足でダイレクトで素早く叩きリズムを作る。8番はレフティで柔らかいタッチでつなぎ、決定的なパスやシュートも見せる。17番は低く鋭いパスで展開力を見せる。守備でも千里丘ボランチを狙い、リズムを奪う。7番はカットイン多用。なかなか突破力がある。18番は切り返し多用。守備でも奮闘。10番は足元で持ちたがるが、スペースに飛び出す感覚もあり、積極的。キャプテン。11番はチーム1の俊足。スペース察知能力が高く、どんどん飛び出す。単独でも仕掛けられる。
ガンバが圧倒的に支配して38分、10番の右シュートが決まり0−1とG大阪が先制。前半0−1。
後半16分、G大阪がピッチから遠いほうで2点目追加。0−2。しかしここから千里丘FCが攻勢に出る。ベンチはずっと怒鳴っていたが、ガンバとの差の前に闘争心が出せなくなっていた。しかし5番が上がり始め、8番の単独の仕掛けではどうにもならなかったのが攻撃が厚くなった。そして14番が右から仕掛けてPKを得て1−2に追撃した。互角の内容になった。闘争心を出せてこその千里丘なので。しかし終了間際にG大阪2番のフィードを交代出場のフォワードが前に出てきたキーパーの上をループで抜いて1−3。しかしアディショナルタイムにカウンターから千里丘9番が決めて2−3として終了。
やはりG大阪が楽に勝てないのがサンライズリーグの価値だろう。ガンバは今の段階では全員逸材に見える。千里丘もプリンスリーグにタレントを輩出する強豪だ。さすがにレベルが高い。
03月08日(土)
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