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サッカー観戦日記
by T.K.
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■WEリーグ INAC−埼玉
国内の女子サッカー事情について。育成年代の成功に加えて、日本の貧しさ、またフットボール界の貧しさから選手の海外移籍が続いている。女子プロサッカーのWEリーグの最低年俸は270万円。最低限専業で生活が成り立つ収入ではある。しかし海外に比べればまるで安いといわれている。個人的考えとして手に職を持つ人材はどんどん海外で稼いだほうが収入という意味でも人生経験という意味でも優位な選択だと思っている。同じことを考える選手も多く、WEリーグからの海外移籍が止まらない。WEリーグは明らかにレベルアップしているが。それは下のほうのクラブがプレー強度が増した、とか選手が専業でレベルアップした、というのと同時にトップクラスのクラブが人材を引き抜かれる、ということもある。
今期INACの取っている戦略が外国籍選手、つまりスペイン人選手をチームの中心に据えて、特に日本人選手に欠ける体格面のアドバンテージで押し切る、というものである。日本人女子選手の大型化も進んでいるが、それ以上に大柄な選手を生かしたい。監督はスペイン人だから、ベンチとのコミュニケーションは問題ない。選手間のコミュニケーションは疑問が残るが。
さて、プロサッカーはあくまで興行。フットボールを純粋に楽しむ場じゃない。つまりフットボールを軸としたイベント会場なのである。Jリーグはこの点を理解していて、スタグルやマスコット、チアやトークショー、イベントを充実させている。私が見る限り、これが分かっていなかったのはいわてグルージャ盛岡の秋田豊社長くらいだった。しかしWEリーグはお金のなさもあって不安だ。この日のWEリーグ、INACの試合は神戸ウイングスタジアムではなく、ユニバー競技場開催である。同じ日に神戸ウイングではJリーグがある。で、会場に行くと盛り上がってないのだ。外にあるのはスタグルだけ。3店。何もやっていないからスタグルも盛り上がっていない。実はINACはオーナー企業が代わっている。先日は社長も変わった。しかしこれはもしかして何もわかっていないのでは?と疑うのに十分である。ユニバーでは何もできないのかもしれないが、スタンドに入っても何もやっていない。これでは硬派のフットボールファンしか来ない。私自身は硬派だが、マニアとして「自分を基準にする」のは絶望的な誤りということを重々承知している。私しか楽しめない会場というのはプロサッカー失格なのだ。結局キックオフまでフットボール以外の楽しみは事実上なかった。
WEリーグ
INAC神戸レオネッサ−ちふれASエルフェン埼玉
3月1日 神戸ユニバー 12時 晴 ピッチ良 586人 主審・馬場成美氏
INAC神戸レオネッサ
GK 99 船田麻友 90.11.09 166.64
DF 4 井手ひなた 03.08.10 166.55
DF 24 太田美月 07.01.20 170.58 大商学園からのルーキー
DF 5 三宅史織 (Cap.) 95.10.13 165.53
DF 3 土光真代 96.05.03 164.55
MF 6 松原優菜 00.01.24 165.55
MF 18 パオラ・ソルデヴィラ 96.12.07 167.60
MF 10 成宮唯 95.02.22 154.44
FW 17 愛川陽菜 03.12.04 161.49
MF 20 桑原藍 04.08.18 167.53
FW 9 カルロタ・スアレス 97.07.19 175.66
控え選手
GK 1 大熊茜 04.09.15 173.65
DF 28 小峠明日香 03.05.28 161.55
MF 7 山本摩也 93.02.05 162.55
MF 21 カルラ・モレラ 95.03.17 165.55
MF39寺田心春 06.06.23 168.57 INAC神戸レオンチーナからのルーキー
FW 19久保田真生 05.05.30 158.56
FW 11 熕」愛実 90.11.10 164.61
監督 ジョルディ・フェロン
ちふれASエルフェン埼玉
GK 1 浅野菜摘 97.04.14 175.67
DF 13 佐久間未稀 99.08.10 159.45
DF 20 岸みのり 94.10.14 169.61
DF 4 橋沼真帆 97.09.09 161.55
DF 16 栃谷美羽 01.10.20 166.56
MF 5 瀬戸口梢 91.11.30 155.48
MF 30 樋口梨花
MF 32 木村未来
MF 8 園田悠奈 99.02.10 155.50
MF 28 木許和心
FW 10 吉田莉胡 02.06.18 165.50
控え
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03月01日(土)
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