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サッカー観戦日記
by T.K.
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■奈良県U‐16選手権決勝 奈良クラブ−奈良育英
県協会主催の2種の大会は一般に高体連の大会で総体・選手権に加え、多くの場合は冬場に新人戦、といったところである。大阪府などは私学大会や公立大会もあるが、これはいわゆるフェスに近く、協会は直接管轄していない。で、奈良県の場合は夏場にU16大会、要するに1年生大会を開催しているのだが、この大会にはクラブチームが参加できる。1年生だけでチームを組まなければならないため、3学年で50人など、部員数が多いチームしかエントリーできないが、とにかく今後の県内の趨勢をうかがう上で重要な大会の決勝に県内随一の強豪校の奈良育英と新興のクラブチームとはいえ、Jリーグのアカデミーの奈良クラブが勝ち上がり、これは観なければ、と思った。フットオールセンター18時キックオフ。ナイトマッチ開催可能な会場である。
少し離れた土手の上からなので体格は分からないし、声もあまり聞こえない環境で、しかも奈良育英の番号は三桁だったりするので、判別を断念した。
奈良県U‐16選手権決勝
奈良クラブユース−奈良育英高校
9月17日 奈良県フットボールセンターBピッチ 18時 晴 人工芝
奈良クラブ
三二二九三六
二八三三
二四
二二二一四番三五
キーパーのメモ忘れました。奈良クラブはトップと同じ4−3−3。明確に1ボランチの3トップである。
さて開始早々右ウイング36番(タケル)が快速ということが分かる。彼を活かすため右インテリオール33番は離れてスペースを空け、36番がDFと1対1になるようにしている。奈良育英は立ち上がり激しくプレッシャーをかけ、繋ごうとする奈良クラブのミスを誘う。さらに奈良クラブDF陣は身体の入れ方が甘く、競り負けたり、身体をねじ入れられて入れ替わられる。しかしきっちりシュートコースに入りブロックして、そして36番が右突破からクロスにセンターフォワード29番(トモヤ)がヘッドで奈良クラブが1−0と先制した。さらにパスに左ウイング32番が裏を取るが、スピードでそのままガーと行くスピードはなく、止まってパスを出す。この32番は止まった状態からタイミングでタテに抜けるのが得意なプレーで、また28番は32番と連動してカットインが得意で、左ウイング32番と左インテリオール28番は近い距離間でプレーする。32番の左クロスにニアに飛び込んだ29番が決めて奈良クラブ2点目。この時間帯には奈良クラブのバックパスの強さや正確さが際立つ。バックパスはパススピードがあるからリビルドできるのであって、ただスローに戻すだけでは攻撃は加速しない。特にサイドバックから中やキーパーに戻し、逆サイドに振るのが速かった。サイドバックはあまり攻撃参加というかオーバーラップはなく、中に絞ってビルドアップに加わり、サイド攻撃の主役はあくまで両ウイングである。センターバックの体格は分からないが、奈良育英に身体をこじ入れられるのを見るとパワーはないのかな?ボランチ24番は正確に捌き続け、奈良クラブの肝が24番・33番・28番なのは確かだ。30分ハーフの前半は2−0。
後半開始と同時に再び奈良育英が激しくプレッシャーを仕掛ける。まさしく強豪校のやり方だが、いきなり鋭いカウンターを食らい、立ち上がりのプレッシャーは2分も持たずに沈静化する。そして再び奈良クラブのポゼッションが始まり、36番(タケル)の右カットインシュートが決まり3点目。そして後半20分過ぎにペナ内右寄りで29番のヒールでの落としを誰かが決めて4点目。さらに29番が決めてハットトリックの5点目で奈良クラブが5−0で完勝した。今大会初優勝。
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09月17日(日)
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