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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権大阪大会準々決勝 履正社−大産大附 関大北陽−桃山学院(前半のみ)
高校選手権大阪大会準々決勝
履正社高校−大阪産業大学附属
11月3日 堺S1 11時 ピッチ良 晴


大阪ベスト8は多彩な顔触れだ。最注目は大商大堺だろう。大阪府3部リーグ。再確認。高校生は普段は通年性のリーグ戦を戦っている。最上位リーグは全国リーグのプレミアリーグで、ここには履正社がいる。その下に関西リーグであるプリンスリーグ関西1部・2部で、大産大附などが所属している。簡単に言えば高校選手権決勝か、それに準じるレベルのゲームが毎週行われている。なのになぜ大阪府の高校が全国制覇できないかといえば、リーグ戦とカップ戦は違うとしか言いようがない。大阪府は激戦区なので繰り返し同じ高校が全国大会の出るのが難しく、その結果カップ戦の全国大会特有の経験を積めないのだ。で大阪府3部リーグは要するに大阪府1部10チーム、2部2ブロック20チームの下になるので、単純化すると大阪府内で序列40番手以降ということになる。最近急速に台頭した高校でもないし、3部リーグでも2敗を喫している。そういう高校が大阪ベスト8に勝ち上がり、しかも結果的にはベスト4まで行く、というのが大阪府の底知れぬ層の厚さを感じる。

さて、大産大附がどういうチームかといえば、サイドに人数をかけて攻略を狙うチームだ。完全に攻略すれば中は薄くていいという考えから、中央に強力なフォワードがいるケースは少ない。そして守備陣もなぜか小柄なことが多い。

プレミアの履正社は基本的につなぐチームだが、サイドには自由にドリブルしていい、という選手を置くことが多い。今年でいえばプロに行く名願である。プレミアリーグではサガン鳥栖戦で1点に絡んだものの、スピードを止められ突破はほとんどできなかったが、高体連相手にどれだけドリブルが冴えるか。攻撃力の高い左サイドバック西坂もプロ入り。エースストライカー古田や反応の素晴らしいキーパーのジョンカミイも注目だ。

いつもながら一言。大産大附の番号が分かりにくかった。大抵の大会レギュレーションには番号は判別しやすいように、とあるが、近年、わざと見えにくいようにしているチームが多い。大産大附が黄緑地に黄色でおそらくわざとやっている。これはフェアプレー精神に反するし、中立の観戦者としてはこういうチームは応援する気になれない。

履正社
九番
十番八番十四
六番五番
二番三番二十四番
一番

大産大附
九番十番
十七七番十六十一
三番六番五番十三
一番

履正社 1ジョンカミイ2西坂3加藤20平井4東尾6森川5徳山8小田村14川端9古田10名願
大産大附 1堤3橋本5西岡6山下13加藤7上野11 16山本17三浦9金谷10湯浅
立ち上がり押し込んだ大産大附が右シュートこぼれをファーに詰めた17三浦が決めて0−1。しかし直後に大産大附のコーナーのこぼれを履正社I名願が自陣からドリブル、右寄りにコースを取り敵陣で二人抜いて最後は出てきた相手キーパーの先で浮かしてループが決まった。まさにスーパーゴール。1−1。以降大産大附が押し込むも、履正社はセンターフォワードH古田が決して大柄ではないが身体が強くて競り勝ててキープできるので、履正社としても十分という状況になった。大産大附はいつものことだが、いったんサイドハーフに入れると必ず人数をかけてサイドを攻略する、というやり方で、戻してサイドチェンジということはやらない。そしてサイドに人数をかけるのでゴール前が薄くなり、惜しい!という形は多いが、点で合わせてくれというケースばかりなので、なかなか難しい。そうこうしているうちに履正社はカウンターからやはりプロに行く攻撃力が高く、特にスピードで裏に抜ける迫力のある左サイドバックA西坂がゴール前に上げてH古田が競ってこぼれをシャドーの➇小田村が決める狙い通りのゴールで逆転。さらに大産大附のバックラインにプレッシャーをかけてH古田が奪い➇小田村がペナ内で右上に決めて3−1。前半はこのスコアだった。
内容は互角だったがスーパーゴールとミスからのゴールで点差がついた。


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11月03日(木)
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