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サッカー観戦日記
by T.K.
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■九州大学リーグ最終節 福大−鹿体大
通常のシーズンなら基本的に1部リーグは有料試合なのが関西学生リーグと関東大学リーグだが、それに次ぐ地位の東海学生リーグや九州大学リーグは原則無料試合で、特に九州はスタジアムなど公共の施設を使うことも珍しい。そんな中、九州2強の福岡大と鹿屋体育大が「九州学生クラシコ」として3年前からスタジアムで有料開催を始めた。それなりに観客も入る。過去の成績は1勝1分1敗である。双方のチームカラーも対照的だ。全国制覇経験のある福大はタテに速く、サイドからクロスを入れ、ハイボールかカウンター。鹿体大は後方から繋ぎ中盤を支配するスタイルだ。
今年は九州大学リーグは原則無観客試合だが、最終節の九州学生クラシコは有観客で鳥栖スタジアム開催が直前に発表され、急きょ新幹線のチケットを取り、九州で行った。
九州大学リーグ第11節
福岡大学−鹿屋体育大学
12月6日 14時30分 鳥栖スタジアム ピッチ良 晴
福大 鹿体大
−−−−−青木−−−−− −−−根本−−五十嵐−−
−−梅木−−−−誰々−− −−−−−−−−−−−−
前野−倉員−−北條−阿部 永松−山口−−比嘉−木橋
−−河野−田中−伊藤−− 宮内−濱口−宮嵜−小屋原
−−−−−真木−−−−− −−−−−安田−−−−−
福大 乾真寛
21 真木晃平
2 前野翔伍
4 河野秀汰
6 田中純平
19 伊藤颯真
12 阿部海斗
5 倉員宏人
15 北條真汰
64 青木慧大
10 梅木翼
7
鹿体大 塩川勝行
1 安田惟太郎
4 小屋原尚希
5 宮嵜海斗
3 濱口功聖
6 宮内真輝
14 木橋朋暉
20 比嘉将貴
7 山口卓己
26 永松恭聖
9 根本凌
15 五十嵐理人
立ち上がり、鹿体大は長身センターフォワード根本が高さでもパワーでも勝てて、また彼のポストや囮を活かしてN五十嵐がスペースに走る。そしてE宮内の持ち出しで運び、M木橋のレフティーを活かしたカットインなどで攻勢に出る。5分、M木橋の左足左コーナーを中でE宮内競ってC小屋原押し込む。0−1。福大は強いボールを蹴り、音が違う。K阿部はタフにアップダウンを繰り返し、ロングスローもある。何というか、高校サッカーの上級版というか、リスクを避けシンプルに攻めるスタイル。一方鹿体大はリスクを恐れず、といえば聞こえがいいが、ビルドアップ能力がイマイチでミスしてしまう。2トップ頼りである。左の㉖永松はカットインもタテ突破もない。福大はD倉員が下がりビルドアップを図るが基本的に強いミドルパスは出せても意表を突くプレーがなく、驚きはないタイプ。セットプレーも担当。27分、鹿体大M木橋が左足スルーパス、N五十嵐が右シュートを決めて0−2。ここで福大I梅木がやや積極性を出し、更に37分、64番から14番をいれて、攻撃の圧を上げる。そして41分、K阿部の右クロスを中でC河野が中で競ってたぶんI梅木がDFの間を抜くシュートで1−2に迫る。更に44分、K阿部のクロスにニアで14番合わせて2−2。前半終了。
後半はいよいよ鹿体大のビルドアップミスが目立ち、福大の放り込みやサイド攻撃が活きる。しかし右のK阿部頼りの面が強い。左からはほとんどクロスが上がらない。そして53分、鹿体大バックパスミスを14番カット、1対1を沈め3−2と逆転。しかし54分、鹿体大左スルーパスN五十嵐の左クロスがキーパーの上を超え直接ゴールインしたかに見えたが、場内発表はH根本のゴール。3−3。非常に面白いゲームだが、レベルからすると東海学生リーグのトップほどではない。今年の九州勢は苦しそうだ。しばしばマンマークを外される福大と組み立てられない鹿体大。結局3−3で引き分け。この結果、日本文理大が九州大学リーグ優勝を決めた。
まあ双方優勝を逃すのも仕方ないかな?という印象。全国では極めて厳しい。上位はなかろう。全国では福大ならマークミス、鹿体大ならビルドアップを繰り返しカットされるはずだ。
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12月06日(日)
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