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サッカー観戦日記
by T.K.
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■地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ第3日 飛鳥−ジェイリース 市原−福井
後半、市原が攻勢を強める。早めに前線に入れてJ一木をターゲットに押し込む。福井はまだなお繋ごうとするが、守備的というより単に気後れして押されている印象。攻め気はあるのだが、べた引きでいい状況で中途半端に攻めるあたりが藤吉さんの迷いを感じる。市原は両サイドハーフもどんどんゴール前に飛び込み、一木もシュートを打てるようになってきた。福井はばてた両サイドバックを交代した。特にA市川は層が薄い福井は酷使しざるを得なかった。市原もベテランF清原などを交代。前線の圧力が増す。69分、左クロスにファーに通りJ一木がダイレクトで決めて3−1。ここから試合が迷走する。表現を変えれば盛り上がる。福井、放り込みのこぼれを左サイドバックに代えて入ったフォワードH大石が決めて3−2。市原は両サイドハーフI沼、P吉田も代える。福井も2枚代えだが、守りに入る状況になる可能性の高いゲームでベンチにはDFが一人しか入っていないのも藤吉さんの采配ミスである。80分、市原、右コーナーからニアでG加藤が高いヘッドで決めて4−2。84分、なおも攻める福井、ゴール前のこぼれをJ北脇が決めて4−3。ここに至って福井ががちに守りに入るが、精神的に厳しい。
86分、市原、Q櫻庭の30メートル近い左足ミドルがグラウンダーで密集を抜けて5−3。以降バックラインも前線に入り、市原はパワープレーを続ける。そして94分、放り込みのこぼれを㉗谷口が決めて6−3と市原がノルマ達成の3点差。これがラストプレーで市原が劇的な2位以内を決めた。
この観戦記の先にプレミアプレーオフの観戦記を書いて、主審の川勝彬史氏の力量に疑問を呈したのだが、このゲームもイマイチ。このカテゴリーは必ずしも十分な力量の審判員ではない。
市原としては劇的なゲームだった。攻めるしかないゲームで3点差勝ちという困難な目標を達成した。チーム力は今大会ナンバー1だった。個人能力は素晴らしく、組織としてもまずまずだった。
福井について。今大会、特に最終戦だけ見れば、藤吉さんは無能に見える。勝負に徹することができず、精神的に動揺してチームに混乱をもたらした。勝ち点3に欲をかいて状況判断を誤り、最悪の3点差負けを食らった。ファン・ハーン風に言えば、私が賢者になったような錯覚をしかねない。ただビルドアップできるチームを作ったのは育成コーチとしての手腕である。そもそも福井まで来るのは何かしら欠けたコーチであり、采配がまずい藤吉さんを受け入れるしかないのかもしれない。Jリーグのサポーターだったら罵声を浴びせるかもしれないが、地域リーグの監督として藤吉さんは必ずしも酷いわけじゃない。来年の体制は分からないが、ここまでのチームを作り上げたのは藤吉さんの手腕ではある。
11月24日(日)
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