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サッカー観戦日記
by T.K.
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■クラブユース選手権関西予選プレーオフ 京都−姫路 C大阪−奈良 女子 C大阪−INAC
クラブユース選手権は長年男子だけ開催だったが、数年前に女子大会の開催も機関決定している。女子は高体連の発達が遅れたので、クラブチームも選手にとって重要な選択肢だった。実は総体開催以前の夏開催の高校女子選手権は20年前には府県予選もなくいきなり関西大会だった。その程度の加盟校数だったのだ。で、クラブだがチーム数が少なくていきなり関西大会。しかもリーグ戦方式である。昔はスペランツァが圧倒的に強く、ワールドカップ優勝メンバーに海堀あゆみや阪口夢穂を輩出するなど、全国的にトップクラスのチームだった。しかしのちにヴィトーリアとして分離独立されて弱体化し、さらにヴィトーリアのほうも力を落とし、今ではトップレベルの人材は輩出していない。でセレッソが育成チームとして強化され、クラブユースの全国大会を制するほど力をつけ、WEでトップのアイナックのアカデミーも強化してセレッソを追い、現在この二つが関西2強である。今予選でも全勝で最終戦の直接対決を迎える。全国大会の関西枠はわずか1。得失点差でセレッソが上回るため、引き分けたらセレッソが全国に行く。

姫路・エストパークでの男子のクラブユースプレーオフから神戸ポートアイランドのレディースフットボールセンタに移動するが、途中事故で山陽電車が止まり、ただでさえ間に合わないキックオフに大幅遅刻。ハーフタイムに着いた。周囲に伺ったところ、前半は0−0である。

セレッソ
十七二四
七番十番誰々八番
二番誰々誰々五番
誰々

アイナック
十五十六
六番
二十八番二四二八
十七四番五三
誰々

アイナックはパスを回すのだが、セレッソがスピードに乗ったいいカウンターを浴びせ続ける。右ハーフキャプテン8番がレフティーで強烈な右カットインを繰り返す。セレッソのエースナンバー8番を与えられるだけはある。彼女はトップ昇格もあるかもしれない。左ハーフ7番のカットインも強烈。回し続けるアイナックの中心はキャプテン8番で大柄でキープ力抜群で基本がしっかりしていてパスが低くて鋭い。当たられてもびくともしないし、彼女もトップ昇格があるのでは?というか観戦記執筆時点で話を聞かないが、アイナックでのプロがなくてもほかのチームでやれるはず。4番はロングフィードがある。前線は高さがなく、またセレッソの対人守備力が高いこともあって突破も出来ない。アイナックは苦しい展開のまま時間が過ぎて、結局0−0で引き分けだった。この結果セレッソが全国へ。アイナックの選手たちは泣いていた。
関西の全国枠1は厳しいが、クラブユース選手権の地域枠は加盟クラブ数による比例配分なので、関西の加盟クラブ数が少ない以上やむを得ない。関西はレベルが高いなんて言ってもあくまで主観であって証明はできないし、加盟数を増やしたいクラブユース連盟が過去数年間の成績によるポイント化で枠数を割り出す、といった方式を採用するとも思えないのだから。

06月16日(日)
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