ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体奈良大会男女決勝 高取国際−奈良育英 一条−生駒(前半のみ) 京都大会決勝 京都橘−京都学園
立ち上がりからかなり京都橘が支配する。京都学園は守備的なゾーンディフェンスの教科書通りの4−1−4−1。16年リオ五輪準優勝のピア・スンドハーゲ率いるスウェーデン女子代表みたいな超守備的スタイル。ただしスウェーデンと違って鉄壁のCBコンビも1ボランチで攻守に味方の緩急を自在に指揮できるダールクビストみたいなスーパーなボランチも、リヨン時代は1トップながらも代表では左ハーフに入ったようなシェリーンのようなスーパーな万能天才アタッカーもいないので、ひたすら耐えて、カウンターに賭けるのみ。1トップに極限まで走らせることは共通している。5分、京都橘、左CKにF河合のキック、GKパンチもJ輪木のシュートは左に外れる。決定機。15分、京都橘、右CK、M土井の左足にファー寄りでC古川高いヘッド、決まって1−0。京都学園はゾーンで守るが全く捕まえられていなかった。この右CKはL山田が蹴ったようにも見えたが、場内放送はなく、途中からは確実に右CKは土井だったし、山田も右利きなので、このボールも恐らく土井のキックだろう。22分の右CKも土井がいいキックを見せる。超守備的な相手に対しセットプレーの精度がある京都橘はいかにも強豪校のゲームの進め方だ。そして一方的に京都橘が支配するが、後方からノーリスクの無難なパス回しで奪われる位置はかなり押し込んでいて危険なカウンターもない。下がってくるボランチI梅津は全くミスをしないので京都学園としては付け入るスキを与えてもらえない。そして後方から梅津を軸に組み立てて来る。京都学園J野口はかなりスピードがあるがロングカウンターに必死に走らされ、消耗が激しい。京都橘C古川は高くてカバーも速く、野口も大苦戦する。29分、京都学園I宮部、カットインシュートは正面。京都橘F河合はキレがあって攻撃面で持ち味がある選手なので、守備には多少隙がある。32分、京都橘H関野正面からシュート、ナイスセーブで左上に外れる。決定機。その右CK,M土井のキックがファーに流れてJ輪木左クロス、C古川ヘッドは右に外れる。決定機。33分、京都橘、右CK、M土井のキックのこぼれをF河合シュートは上に外れる。前半終了。

余裕がなかったのでスタッツ取れず。京都橘は相手に決定機を与えずセットプレーから先制という手堅い戦い方で、「勝つサッカー」と言ったら悪意と受け取る人もいるかもしれないが、かつての支配すれども点が取れず勝てないサッカーは、高校選手権PK準優勝の年を境に、現実を踏まえたうえで理想も捨てていない、本物の強いサッカーである。


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06月04日(日)
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