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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体鳥取県大会準決勝 米子北−米子松陰 境−鳥取城北
試合終了後、素早く撤退して東山公園駅へ。古い電車が来たがクロスシート車。米子駅で稲庭うどんというのを昼食に食べて、境線に乗る。ねずみ男をあしらった車両。2両編成の前側はネコ娘。ねずみ男というのは役立たずで子供が観ても良さの分からないキャラだが、大人になると、何となく生きて幸せな水木しげるの妖怪の世界そのもので、これはこれで魅力的なキャラクターである。米子からの客が少しずつ降りて、米子空港駅で車内はがら空きに。境線には副駅名があり、妖怪の名前が付けられている。鳥取県はマンガの表現規制に厳しいくせにマンガの利用はちゃっかりするところである。終点境港駅に着くと、駅前に水木しげるの作画像が鬼太郎などに囲まれている。そして駅前から水木しげるワールド。道なりに妖怪の像が数多く置かれている。たしか絵に忠実だったはず。ネコ娘はアニメでは年々萌えキャラにされているが、オリジナルの化け猫っぽい像がある。かっこいい龍の像もあり、水木しげるといえば極端にマンガっぽい絵のイメージがあるが、妖怪画集などで分かるのだが、絵そのものも上手い。道を進むと水木しげる記念館がある。
入館すると水木しげるの歴史が詳しく解説している。そして戦争体験にスペースを割く。戦争の悲惨さ、愚劣さを伝える展示を作家の立場から伝える重要性がよくわかる。日本は、というか世界的に右傾化して、太平洋戦争の悲惨さを隠蔽しようというのが近年の政府自民党を中心とした流れだから。「はだしのゲン」しかり、戦争に関する創作物は隠蔽されつつある。戦争が終わったと知ると笑いが込み上げたという水木しげるの健全な精神は当時は珍しかったのではないか?展示の最後の水木しげるの名言集は人生への本質的な洞察の深さが感じられる。
帰路、境港駅でお菓子を買い、やくもと新幹線ですっ飛んで帰った。そして二日後、米子北が5−0で鳥取城北を圧倒したという報道が入った。本記事執筆時点で最大の無風地帯だった青森県で青森山田が野辺地西にPK負けして歴史が動いたことを知る。そしてこれをもって最大の無風地帯が鳥取県に移った。
05月29日(木)
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