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サッカー観戦日記
by T.K.
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■総理大臣杯決勝 阪南大−新潟医福大
新潟医療福祉大はセンターバックキャプテンC秋元(群馬内定)が技術的にしっかりしていてパスが正確で繋げるだけでなく、一度上がってセンターフォワードJ吉田に正確なスルーパスを通したように、とにかくパスが素晴らしい。マークもしっかりしていて頭がいい。一方で上背が180センチしかなく空中戦で負け続けたのはプロのセンターバックとしてはどうか?と思った。㉔大塚も高さがなく大苦戦するがなかなかのファイターで、24分には阪南大S中田のプレーから故意のファウルで止めて警告をもらうが、闘志は衰えず、最大限の集中力で戦った。㉓白石は左足の名手でセットプレー担当。両方のコーナーを蹴る。右サイドバックB成瀬の守備力は素晴らしい。阪南大J森村を逆サイドに追いやる。というか㉓白石が弱点と判断されたか?白石も何とか耐えたが、㉔大塚の警告につながってしまった。D細井は中盤の底で体を張り、左足で組み立て続けた。精神的にも素晴らしく、来年のキャプテンだと思った。さらに決壊しかけたところを故意のファウルで止めて警告をもらったが、判断もよかった。しかもその後もプレーが甘くならず、戦い続けた。I松本(長崎内定)はボールを運べてひきつけて味方に出す判断が素晴らしい。シュートの意識もあり、しかもプレスバックも早い。中盤で攻守に効いている。プロに行くには身体がないのが気になったが、大学レベルでは何の問題もない選手だ。G高足も運ぶという点では松本ほどじゃないが、一定の質があり、プレスバックも早いハードワーカーという点では共通する。F田澤はスピード豊かに仕掛けるウイング。左足クロスも素晴らしい。右のL上乃平は突破力はないが、囮役としてよく走る。センターフォワードJ吉田晃盛は高さはないが、駆け引きできるところでは駆け引きで体をがっちり入れたり、裏を狙ったり、受け方に創意工夫がある。必ずしも阪南大センターバック陣に負けていなかった。こういう選手は高いレベルに入ると伸びる。J3に入れば化けるタイプじゃないかな?頭がいい。絶えず考えてプレーしている。盛岡で晃った。

さて1−1で迎えた後半、阪南大はI金本を左ハーフに、H三好をFWに組み替える。金本はサイドハーフとしてスピードあるタテ突破ができるタイプじゃない。右を攻めて逆サイドで受け、ゴールに向かうドリブルをしたいタイプだが、J森村がだんだん打開できなくなり、詰まってしまう。そこで55分、F松井が右ハーフに入り、ドリブルで打開し始める。彼のドリブルは見事だが、対面の新潟医療福祉大㉓白石の守備力がチームの弱点になってしまった。こうなるとI金本がより内側でゴールに向かった、というかDFがゴールを背負った守備になり、ストライカーらしいドリブルを仕掛けられる。しかし外してシュートまでは行けなかった。さらに左サイドバックE川端を入れた。彼は高校時代から監督がサイドバックで起用したいタイプだったが、サイドハーフとしての専門教育しか受けてなくて機能せず、途中からサイドハーフになってしまう。才能に見合ったサイドバックになれるか?
さて試合は後半アディショナルタイムに右寄りいい位置で阪南大がフリーキック獲得。これを名手M櫻井が右ポスト際に落としN金子が合わせて2−1として阪南大が優勝した。阪南大は総理大臣杯ばかり3度目の全国制覇になる。

09月15日(日)
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