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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権1回戦 昌平−奈良育英 山形明正−米子北
MF 8 仲田堅信 3年 05.10.18 170.60 FC Livent
MF 14 小村日向 3年 06.03.23 172.68 フレスカ神戸
FW 10 森田尚人 3年 05.09.13 179.71 和泉FC
FW 11 愛須隆聖 3年 05.06.30 172.68 セレッソ大阪和歌山
控え選手
GK 17 岡田海琴
DF 2 梶磨佐志
DF 6 樋渡蓮音
MF 12 濱口慶汰
MF 18 柴野惺
MF 19 田村郁颯
FW 9 鈴木颯人
FW 20 堀大夢
FW 22 西尾潤星
監督 中村真吾
山形明正
九番
十六二五二二
十四十番
十三四番十七二番
一番
米北
十一十番
五番八番七番十四
十五三番二四四番
一番
高校選手権は試合感覚が短く、トイレと食事補給が厳しい。しかもプログラム販売はバックスタンドだけだったので、メインに座っていた以上、時間をかけて買いに行くしかない。この試合のキックオフとフォメだけ確認してモツ煮を買いに行っている間に14分、米北に先制点が入っていた。18分の追加点には間に合ったが、モツ煮を食べながら観ていたという状態である。F上原が裏に抜け右シュートだった。
さて、米北といえば城市先生時代からのロングボール、国見式のパワーサッカーという印象だが、大きく様相が変わっていた。指導陣の心境の変化か、リクルートの成功か、プレミアリーグに昇格して意識の変化か、相手が格下とみてか、とにかく繋ぐのだ。ボランチの体格を見てほしい。F上原は62キロ、G仲田は60キロ。これはトップに当ててボランチは競り勝ってこぼれ球を拾うチームの体格ではないことが分かる。全国トップクラスとは言わないが結構うまいし、何よりアイディアを出すことが許されている。かつての米北だったらありえない。左のD城田はレフティでドリブラー。彼も体重がない。62キロ。1トップI森田はタレント。空中戦に競り勝ち、周囲も見えている。上のレベルでは彼はセカンドトップだろう。179センチとサイズはないが、安定した技術と視野の広さはほかのポジションで活かせる。左センターバックB藤原は左足ロングフィードがあり、守備も安定している。
山形明正は繋ぐチーム。ボランチが10番(51キロ)と14番(59キロ)ということからも分かるが上手い選手を置いている。しかし競り合いでは劣勢でいささか厳しい。米北がコンタクトに強いチームというのはあるが、山形明正はフィジカルコンタクトに弱すぎる。1トップ中本は大柄だが孤立。30分で代えられたが、基本的にはどうしようもない状況だったと思う。前半は0−2。
後半も米北はペースを落としつつ攻め続ける。49分、右コーナーキック、D城田の左足にB藤原が打点の高いヘッドで0−3。73分、F上原からの浮き球パスをJ愛須がアイディアあるトラップでかわして決める。0−4。前半からJ愛須もI森田もアイディア溢れるプレーを見せていた。結局0−4で米北が完勝。
米北は化けた感があったが、次戦は同じプレミアリーグの昌平で、ロングボールスタイルが復活したかどうかは確認していない。いずれにせよ、勝利に一直線の米北に理想のエッセンスが加わったということは言えるかもしれない。
地元埼玉代表の昌平の第一試合より第二試合の観客数のほうが多いのは入り口でカウンター回しているものの出た客は数えない高校選手権あるある。もっとも第一試合、そんなに少なかったかな、とは思うが。
12月29日(金)
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