ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権奈良大会準決勝 山辺−畝傍 奈良育英−五條
29 佐藤聡祐 1年 171 61 ディアブロッサ高田
30 河原鴻介 1年 170 58 宇治FC
8  磯貝新之助 2年 166 56 奈良YMCA
10 濱上大輝 3年 178 61 ディアブロッサ高田

五條は全く分からず。放送とプログラムの番号とはまるっきり一致してません。

奈良育英 監督:梶村卓
五條 監督:山岡敬弘

奈良育英


三十十番
二九八番二六二番
六番五番二七二五
一番

五條
十番九番
六番十八八番十一
二番四番三番七番
一番

奈良育英の梶村卓監督は元奈良クラブ(当時JFL)の選手で、つまりトップレベルでプレーしていた。一条のスタッフで私の記憶ではA級ライセンスを持っていたはず。
奈良育英は右サイドバック25番がどんどん上がる攻撃的な選手で、左サイドバック6番は決して大外に出ずインナーレーンにとどまり、パスが来たら必ず右足に持ち替えタメを作り右に出す。センターバック陣は長いボールをしっかり蹴られる。一方で素早い判断はなく、6番に出すか、考慮時間十分でロングボール。8番を活かせない。左ハーフ29番はバックラインに入る一方でタッチライン際を大きく上下動し、一目で行けるところまで走って交代する役割と分かる。インサイドの8番と26番はお互いに囮になりパスをスルーしあい変化をつける。奈良育英では唯一細かいパスで組み立てられる選手たち。2番はインナーレーンに入り、25番を上がらせる。26番が守備的、8番が攻撃的。30番はスペースをどんどんつく。10番も似たタイプ。10番が分かりやすくエース。基本的にはDF
からバックライン裏を狙いたいチームだが、五條が引き気味のため、当ててこぼれを狙う、まあ雑なスタイル。

いっぽうの五條は以前はどこでもドリブルといういわば子供っぽい、中学生のチームのようなスタイルだった。これが五條の欠点であり、最大の魅力でもあった。しかし近年良くも悪くも強豪校の自覚が芽生え、勝つフットボール、大人のフットボールにシフトしている。つまり安全に前線に出し、前線で初めてドリブルというスタイル。
バックラインは第一試合の畝傍と違い、しっかり競り合って跳ね返せるし、中盤の8番はなかなか強い。11番はチーム1のドリブラーでフリーキッカーでロングスロワーでもある。というか、五條がロングスローを使う時点で驚きだ。10番と9番はロングボールをしっかりマイボールにしてドリブルを仕掛ける。

後半、奈良育英キーパーが持ったところを五條の10番がボールをつついて奪い、流し込んで先制。五條は先制すると11番がバックラインに入って5バック。このメッセージは分かりやすく堅守速攻でウノゼロの美学だと思う。しかし以前の伝統からか、中途半端に攻める意識が残っていてカウンターが詰まったらリスクを冒して人数をかけてしまう。奈良育英は29,30→23、20。奈良育英はパスに加え守備力や強さを兼ね備える26番を1ボランチにして8番がサイドに現れるようになり、パス回しが出てくる。選手交代を交えサイドをつき始める。さらに25→30。そして後半AT、中途半端に攻めた五條から逆襲し、20番ユウマのミドルがバー下を叩き下に落ちる。判定ゴールイン。これで同点1−1。五條はどっちつかずだった。大人のフットボールをしようとして大人になりきれなかったというか。五條は同点に追いつかれただけなのに、あからさまにがっかりしていて不安になった。メンタル切り替えも大人のフットボールになりきれてないぞ。後半終了。延長へ。

延長で五條は2番8番→5番24番。AT9番6番→19番14番。奈良育英も8番→?。さらに五條も11番→20番。延長では奈良育英が流れそのままに押す。バーをたたくシーンも。しかし決まらない。
試合は引き分け。
PK戦で奈良育英が勝ち決勝に進出した。

11月06日(日)
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