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サッカー観戦日記
by T.K.
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■北信越クラブユース選手権準決勝 新潟−富山 長野−松本
新潟は支配力に優る。GKから繋ぐのだが、昨年までの内山と違い、今年のキーパー21番はシンプルに繋ぐのみ。最終ラインは極端な偽サイドバックで、特に左の5番は2番の前やさらに内側にいることが多い。そしてこの位置からゲームをコントロールする。2番は左ストッパーみたいな役割もあるが正確に繋ぐだけではなく、インテリオール7番にズバズバ通す。3番はフィードが光る。一気に逆サイドに展開するなど、後方ビルドアップの中心。6番は右ストッパー的な役割が多いかと思えば、彼もはっきり偽サイドバック。やはりみぎインテリオール16番を見つけてパスを通す。ボランチ10番は一番うまい。長短のパスで組み立て、自ら持ち上がれるが、プレーは自嘲気味かな?5番がいるからカバーを信じて仕掛けてもいいが。8番はカットインもタテへの仕掛けもある。ドリブラー。彼のところで質の違いを見せていた。センターフォワード18番はポストもいいが、下がるタイミングが上手く、絶えずスペースを作る動きをしていて、相当クレバーだ。全体的に新潟はボールの回し方、スペースの作り方をしっかり教えられていて、王道のポゼッションサッカーをしている。
対する富山はセンターフォワード8番が精神的な柱。開始早々ラフプレーで警告をもらったが、フォアチェックを頑張り、身体を張り、フリーキックも蹴る。富山は回されていたが、前への推進力、気迫で負けなかったのは8番の影響が大きい。左ウイング10番はうまくて左カットインを狙うが読まれていた感がある。右の11番はレフティ。やはりカットインを狙うが、レフティの右ウイングもタテがなければ新潟にとっては脅威が半減する。ボランチ7番は身体能力が高く、潰しは強烈。6番は右を飛び出したい。富山の右はカットインの11番、連動して崩すのが上手い6番、高速オーバーラップの2番とキャラクターが違う3人が魅力的。センターバックコンビは守備は固いが、守→攻の際、味方を見つけられず、なかなかカウンターに行けなかった。
富山もクオリティはあるが、後方のビルドアップに難があると思った。これでは松本国際や鵬学園にプリンスリーグで先を行かれるわけだ、と思った。前半は0−0。
ハーフタイムにピッチ移動したが、試合が終わると新潟1−0富山で終了し、新潟が全国へ行った。
さて、海側のピッチに移動すると、長野がPKを獲得、これを決めて2−0で前半を終了した。
前半、長野パルセイロ2−0松本山雅
北信越クラブユース選手権準決勝
長野パルセイロ−松本山雅
5月31日 15時 オリバースポーツフィールド射水 人工芝 雨
長野はオレンジ地の白の番号のため、判別困難。
長野
九番
十番
十一誰々誰々誰々
七番三番誰々誰々
三一
松本
五番
十番
七番二十十五十八
誰々三番八番二番
一番
後半が始まって長野が回す。技術的にしっかりしていて自陣から繋げる。まだ力が足りないJユースあるあるの技術戦術をたたき込む指導の一方で身体能力は足りてない。またベンチが熱い。かつての大熊さん並みに声が大きい。一方でピッチ内にリーダーがいない。ピッチ内の声量が足りない。ベンチが大声だとピッチ内にリーダーがいない、というあるあるの状況である。まだ育成実績が足りない長野にとっては勝つという実績が欲しいのか?
一方松本は身体能力もしっかりしている。こちらは育成実績がある。以前の3年生も出られた時のJユースカップでベスト4もあり、トータルで強い。恐らく力量的には長野を上回る。ただビルドアップのち密さには欠ける。ただ徐々に大雑把な攻撃を繰り出すようになる。前半からかは知らないが、トップに入った5番に当てていく。長いボールも蹴るようになる。そして放り込みに長野のキーパーが処理しきれず、こぼれを右寄りで7番が決めて2−1とし、直後にも放り込みから2−2とする。以降も松本がペースを握る。右ハーフ18番の放り込みや仕掛け、左の右利きの7番など、サイドが迫力を増す。トップ下10番の落下点察知も素晴らしい。しかし長野もよく耐えて90分間終了。2−2。
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05月31日(土)
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