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サッカー観戦日記
by T.K.
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■地域チャンピオンズリーグ決勝リーグ第3日 飛鳥−ジェイリース 市原−福井
飛鳥はこの日は明確に2トップ。つまり勝ちに来ている。どうしてもエースF清川への依存度は高いが、それは規模の小さなクラブならば致し方ない。ジェイリースは本来の5−2−3。飛鳥の攻撃心理を読んだうえで、カウンターに勝機を見出したい。既に書いているように地力自体はジェイリースに分があるし、選手層でもそうだ。三日間ベンチ入りも含め少しずつ変えている。
なおこの日はピッチ状態が悪い。前日土曜日に何に使ったのだろう?アメフトくさい。
飛鳥は㉙梅北がレフティ。R北田がフリーキック担当。梅北はザスパ草津チャレンジャーズ出身、北田が奈良クラブソシオス出身。つまりJの大人の育成チーム出身だが、正直こういうチームが機能しているとは思わなかった。ジェフ市原やファジアーノ岡山の大人の育成チームがJFLに所属していたことはあるが、規模の小さいJならば、地元の愛好家のためのチームなのでは?と思っていた。天皇杯予選でも上まで勝ち上がらないし。
立ち上がりからジェイリースが猛攻。4バックに変更した飛鳥はサイドのスペースが空く。ちょっと許容できないリスクだと思った。勝負に出た美濃部監督だが、裏目に出ている。さらに緊張か、トラップミスなど、ミスも目立つ。場内は飛鳥応援ムードだが、緊迫感が増す。ジェイリースは京都ユース出身のエースN延にボールを集めて次々とチャンスを作る。飛鳥も手を打ち、5−4−1に変更する。プランの誤りを認め、修正できるのは優れた監督の条件である。
七番
十一二九十九十七
二六十三五番二番十四
一番
しかし依然ジェイリースの流れだ。そして39分、カウンターからN延に渡り、運んで右に、ウイングバックF松本がプラスのクロスにニアに突っ込んだN延が合わせて0−1とジェイリース先制。しかし直後に飛鳥がカウンターR北田からF清川に預け切り返して決める。1−1。これはジェイリースにとってはあまりにもショッキングなゴールだった。どうしても清川に依存せざるを得ない飛鳥だが、清川は今大会、期待に応えてくれる。前半は1−1で終了。
さてハーフタイム、飛鳥は㉖堀野→B大原。ストッパーに入れて明確に5−4−1とする。
七番
十一二九十九十七
十三三番五番二番十四
一番
両サイドハーフのポジションが心持ち高く、5−2−3にも見えるが、とにかく飛鳥は本来の形にした。意図としてはジェイリースN延の徹底マークだ。そして後半ジェイリースは支配するもののまるでシュートにならなくなった。塩漬けにするなら飛鳥としては上々の出来だ。そして後半21分(66分)、双方2枚代え。飛鳥はよく走った13番と29番を下げ、一層守備を固める。ジェイリースは8番と6番を代えた。もちろん攻撃のてこ入れである。しかし81分、またも飛鳥はR北田のインターセプトから左に開いたF清川がドリブルで仕掛けて中のP井口が1対1で決める。2−1。絵に描いたような飛鳥のシナリオ通り。直後にジェイリースはさらに選手交代して攻勢に出るもシュートまで行けない。飛鳥は時間稼ぎの交代を進めてタイムアップ。飛鳥が勝利して勝ち点6で今大会2位以内を確保した。
第2試合で福井が勝てば2位だが、引き分け以下なら優勝になる。そして第1試合の段階で今大会のMVPを決めるなら明らかに清川流石である。得点者がすごいというのはビギナー観戦者みたいで抵抗があるのだが、今大会に清川は狂い咲きに感じるほど凄かった。彼がいたから飛鳥は勝てた。明らかに彼頼りにスタイルでプレッシャーあったと思うが、彼は完璧に期待に応えた。力のないクラブが結果を出すには彼が絶好調でなければならなかった。
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飛鳥 勝ち点6 得失点差 既に試合終了
福井 勝ち点4 得失点差+3 総得点6
市原 勝ち点1 得失点差−1 総得点1
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11月24日(日)
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