ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4375967hit]

■高校選手権1回戦 昌平−奈良育英 山形明正−米子北
さて昨年度奈良育英の選手権は全体的にフィジカル差が大きく、多少の策ではどうすることもできなかった。で今年度は個々の技術さが大きく、やはりどうすることもできないな、ということを開始すぐみてとった。技術的に対抗できるのはI磯貝くらい。たとえば昌平の左サイドバックB上原は昌平の中では特に目立つ技術というわけじゃないが、それでも奈良育英を翻弄し、左サイドの連携で崩せる。正確な左足クロスもどんどん入れてくる。昨年の佐野日大は超守備的チームだったからロースコアゲームに持ち込み、「惜敗」と書くメディアもあったが、昌平は攻撃的なチームで、点差が着くことはすぐにみてとれた。奈良育英はある程度バックラインも押し上げ、横圧縮もしてるが、昌平はI長をボールの逃げ場にしている戦術面以前に難なく一人かわす技術面で奈良育英の戦術を無効化していた。
11分、昌平F土谷から左スペースに流れたN鄭に預け、即土谷がダッシュしてリターンをスルーしてH小田が決めて先制。25分、N鄭ヘッドで流したところにH小田が裏を取り抜けだし、横のF土谷に出し難なく蹴り込む。2−0。さて、昌平は1年生の右ハーフM山口が持ったらレフティなのでカットイン多用で奈良育英E川上を翻弄していたのだが、30分、J水流に交代した。そしてこの交代は奏功し、山口は以降完封され、ハーフタイムに下がることになる。36分、昌平、I長が上がり、左パス、これを奈良育英キーパーK内村がこぼしてしまい、N鄭が蹴り込む。徐々にI長が上がり始め、ドリブルを多用して攻めに厚みが加わる。結局前半は3−0で終了。

後半も60分C佐怒賀のロングフィードをK工藤がヘッドで逸らし、裏に抜けたN鄭が1対1を蹴り込む。4−0。66分L西嶋が左カットインドリブル、ファーにコントロールミドルで5−0。73分、J長璃喜が中でタテに仕掛けて決める。6−0。ATにはL西嶋の右パスにK工藤がニアで合わせ7−0で昌平が圧勝した。

プレミアリーグの昌平はプレミアだらけのブロックという不運だが、1回戦はくじ運に恵まれた。大会の入りとしてはよかった。とはいえ二回戦以降が肝心だ。そういう意味では個人技のゴールもあれば連携で崩したゴールもあり、あとはセットプレーにゴールがあればよかった。
奈良育英は繋ぐ意欲はみせたものの、個々の技術差はどうしようもなかった。昌平のような全国トップクラス相手なら兎も角、平均的な高校相手なら勝負にはなると思うが……。



高校選手権1回戦
山形明正−米子北
12月29日 14時 埼玉スタジアム ピッチ良 晴 6048人 主審・手塚優氏


山形明正
GK 1 酒井淳平 3年 05.05.13 170.68 トリプレッタSC
DF 2 菅原隼斗 3年 05.10.17 167.52 中山中
DF 4 松田海生 (Cap.) 3年 05.06.21 175.70 トリプレッタSC
DF 13 石川隼太 2年 06.08.14 169.57 PELADA FC
DF 17 野口弥栄 2年 07.03.14 173.64 トリプレッタSC
MF 10 矢口青空 2年 06.04.29 165.51 ユニオンFC
MF 14 青木志音 2年 06.10.02 170.59 プレジールSC
MF 16 吉田楓翔 2年 06.11.12 168.58 山形市立第九中
MF 22 丸山来寿 2年 06.08.09 172.57 プレジールSC
MF 25 佐々木貴彬 1年 08.01.05 171.57 FC Consorte
FW 9 中本和志 3年 06.02.24 184.80 海星中
控え選手
GK 21 及川泰我
DF 26 山田琉月
DF 27 深田音旺
DF 28 寺村健太郎
MF 18 岡野來英
MF 24 中山遥叶
FW 11 末光清
FW 20 仲村渠健
FW 30 森晃輝
監督 石原和実

米子北
GK 1 尾崎巧望    3年 05.04.08 176.67 セレッソ大阪和歌山
DF 3 藤原壮志朗   3年 05.05.07 178.69 フレスカ神戸
DF 4 浜梶優大    1年 07.12.20 173.63 玉湯SC
DF 15 番原珠生    3年 05.09.25 173.62 ガイナーレ鳥取
DF 24 石倉亜連    3年 05.07.27 173.68 弓ヶ浜中
MF 5 城田利恩    3年 05.07.18 166.62 Valentia
 SFC
MF 7 上原颯太 (Cap.) 3年 05.05.19 170.62 シーガル広島

[5]続きを読む

12月29日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る