ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権奈良大会準決勝 山辺−畝傍 奈良育英−五條
双方監督は元Jリーガー。山辺は民営のクラブチームが県立高校と提携して高校サッカー部として活動している。商業的な計算がある公立校サッカー部だ。山辺高校は問題続きで、監督解任騒ぎ、寮内で飲酒、興津監督のパワハラと解任とネガティブなニュースで注目される。その興津監督が復活している。人間性というものは簡単に変わらない。興津監督は筑波大のスター選手でユニバーシアード福岡大会で世界一になった。そこまではよかった。しかし自信満々で清水エスパルスに入り、全く通用しなかった。そして早く引退しクラブのスクールコーチやスカウト業などに転身したが、ステップアップはできず、かつてのドリブラーが丸々と太った。そして山辺高校ではプレッシャーがきついのかもしれないが、試合中怒鳴りっぱなしで、審判には文句を言いっぱなしという、生徒の手本からは程遠い指導者になり、そしてパワハラ解任。で、性根を叩き直したか?と思うと、少なくとも見ている限りでは何も変わらない。怒鳴りっぱなしの審判に文句を言いっぱなしである。これは興津監督の資質であると同時に山辺高校サッカー部の体質であろう。困ったものだ。

いっぽう畝傍高校の谷口先生はほぼ無言。泰然と構えている。大人しすぎる感はあったが、生徒に任せているのだろう。

さてゲームは個々の能力差が歴然としている。山辺がロングボールを入れると畝傍は高さでもパワーでも完敗し、山辺高校ボールになる。競り方も下手だ。さらにスピードもなく山辺のドリブルにも大苦戦。マイボールの時もテクニックがなく、トラップが決まらない。出身チームを見るとそう悪くはないが、ゲームに出ている選手は中学生までに基本的な技術を身につけていない。技術は高校生になって身につけるのは困難だ。二人一組になって一人目が落として二人目がコントロールするシーンが多い。Jリーグ黎明期にバクスター監督のサンフレッチェ広島がそう評されたことがある。畝傍は守ってカウンター、というか技術・高さ・パワー・スピードで明らかに劣勢でおそらくスタミナでも劣勢な以上、真っ向勝負では勝てる要素がない。しかもセットプレーでも山辺には1年時からキャプテンのH太田というキッカーがいる以上、極めて厳しい。畝傍のキッカーは8番でロングスローも投げるがキック精度は太田に及ばない。GKの能力でも山辺に分がある。

前半は耐えるプランの畝傍の思惑通り0−0で終わった。
後半早々、山辺の右コーナーをファーで3番に合わせ、畝傍GKがファンブルしたところを5番が蹴り込み先制。しかし直後に畝傍もドリブルから中のエース8番がこれしかないミドルを叩き込み1−1と追いつく。以降、山辺はリスクを警戒しサイドバックを上げず無難に攻める。そして通るサイドチェンジしか試みない。このノーリスク主義はスタミナで絶対に上回るからこそできることだが、いわば物量作戦で采配的には谷口先生が上回っていると思う。後半も終了。10分ハーフの延長では畝傍が次々に足を攣るが、山辺も決定機まではいかない。終了直前PK戦用のキーパーを投入する。高校サッカーのPK戦では格上有利である。しかし山辺は強豪校としての実績・経験が足りず必ずしも格上とは言えない。しかし畝傍が明らかにキック精度が不足していて、格上格下を論じる段階にない。
結局PK戦では畝傍の失敗が目立ち、山辺が決勝に進出した。




高校選手権奈良県大会準決勝
奈良育英高校−五條高校
11月6日 13時30分 橿原公苑陸 ピッチ並 晴

場内放送より。聞き取りにくかったのでこれが精いっぱいです。
奈良育英

1伊藤けいこう 6  7上村シュウキ 5ニシオ 25タケ 26 29佐藤 30 カワハラ 8 イソガイ 2  10 イノウエ

五條 1 ナカイ 2 ナカ 4サカモト 3ナカジマ 7 オク 8  ? ウジカワ 18 ?大谷 10 9ワダ

プログラムより。なんとなく一致しそうな名前をピックアップ。正しい情報があればお寄せください。
奈良育英
1 伊藤圭介  3年 175 65 SORESTRELLA
5 西尾駿   3年 187 73 奈良YMCA
25 竹田泰  1年 169 62 ディアブロッサ高田

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11月06日(日)
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