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サッカー観戦日記
by T.K.
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■和歌山県1部リーグ 海南−和工 和歌山南陵−粉河
さて、後半は海南が互角に持ち込む。やはり強い。しかしクロス精度が低いこともあってなかなかシュート撃てない。シュートの積極性もメンタルによる部分が大きいから。それでも1点追撃する。なお逆サイドでゴールが遠すぎて得点者を判別できなかった。一方和工は勢いに乗った48番がクロスの飛び出し右サイドネットに当てたり、25番が裏に飛び出し海南キーパーの鋭い飛び出しに防がれたりと相変わらずチャンスを作る。このゲームのパーソン・オブ・ザ・マッチは間違いなく48番だ。2得点というだけでなく、自信に溢れた和工の象徴となった。後半は互角だったが、結局1−2で和工が勝利した。
この1年両チームがどう積み上げていくかは分からないが、現時点では自信の差がまともに出てしまった。ただ自信というものは伝統から来る部分はあるが、1年間戦って積み上げるものでもある。またカップ戦では勢いに乗ってポンと壁を超えるものでもある。昨年の和工がまさにそんな印象だった。今後どうなるか?
和歌山県1部リーグ
粉河高校−和歌山南陵高校
2月11日 15時 紀三井寺補助 晴
粉河 南陵
−−−十一−−十番−−− −−−九番−−十七−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
五番−六番−−八番−誰々 六番−十番−−八番−七番
三番−二番−−十三−四番 五番−八番−−十四−二一
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−
南陵の監督の羽畑さんは元G大阪の選手で和歌山南陵の前身の高校のサッカー部からガンバ大阪ユースに移籍し、トップ昇格しサテライトで得点王になった実績がある。長身センターフォワードだった。そして昨年の和歌山南陵も長身センターフォワード中心のチームだったが、今年はそういうチームではない。現役時代の自らのスタイルに固執するタイプの指導者ではなさそうだ。サイド攻撃を徹底する。これに対し粉河は丁寧に繋ぐカウンターが武器。横へ横へと空いている選手を使う。ロングボールは蹴らず、チーム全体がバランスを保ちつつ押し上げる。展開もないが、距離感のいいチーム。シンプルなパスが良くつながる。しかし23分、南陵右サイドバック21番、たぶん右利きだが、いきなり左足35メートルロングシュート、これが左上隅に突き刺さる。ドライブ回転かかっていたか?ギリギリに突き刺さったのはマグレかもしれないが、爆発的なキック力は本物だ。大柄ではないしよほど体幹強いのだろう。全体に身体能力では南陵に分があるが、圧巻のシュートだった。これに対し粉河は自重してた攻撃力が高さそうな両サイドバック4番・3番が上がってきて、8番が下がって組み立てる。8番は上手くてミスがない。というか8番がミスをしない前提でチームが組み立てられている。サイドを突きたい南陵だが、粉河がサイドで押し込み始める。そして8番が思い切って上がりはじめ、右を破り角度のないところから流し込み1−1に追いつく。8番の恐るべき冷静さだった。結局前半は1−1で終了。
体調が万全でないこと、15時キックオフで寒いことからハーフタイムで帰る。南陵としては長身センターフォワードがいれば楽だったのだろうが、そうでない以上フォワードがサイドに流れて受けたり、粉河サイドバックをけん制して上がりを封じたかった。粉河はミドルがあればフォワードも活きたが、なかなかフィニッシュまで行けなかった。とは言え和歌山県1部リーグとして問題ないレベルだった。
この日の目的、3強を除く和歌山県1部リーグのレベルの高さは確認できた。昨年の和工の活躍が刺激になっているのかな?高校生は自分の可能性を信じていれば一気に伸びるものだ。今年の和歌山県はなかなか楽しみだ。
02月11日(火)
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