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サッカー観戦日記
by T.K.
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■Jユースカップ2回戦 G大阪−山形
立ち上がり、G大阪がペースを握る。グラウンダーのパスが全く通らない中、悪コンディションでもドリブルを交え、運んで、ミドルレンジから山形バックラインの裏に出す。山形センターバック陣は屈強だが裏のボールに甘く、しかもボールが止まってしまう。一方の山形は屈強なCFH鈴木にハイボールを当てるが、高さで勝っても孤立気味の為こぼれをG大阪が拾う。2列目も押し上げられず、鈴木に当てて2列目が飛び出すための4−2−3−1というより、守備のための1トップと化している。そして山形はボールを運ぶ馬力がなく、バックラインの裏に出せない為、圧倒的な守勢に回る。10分、G大阪、右クロスに㊶原田がファーで流し込みG大阪先制。山形の選手は上半身はたくましいがトルクが足りない。冬に雪上での練習を十分積んでいるのだろうか?さらにG大阪、G山下が大きく左に展開、広大なスペースを左サイドバック46番が持ち込み左クロス、㊶原田が決めて2−0。山形はクロスが全くない。機能していなかった㉕狩野を下げ㉒小笠原颯真を右に投入、P大友を左に回し、I吉田を上げて、E樋口は1ボランチの4−1−4−1に変更。E樋口は単独で潰せる守備力があり、I吉田はパスセンスがあるので裏へ出せ、ということか。M川俣はトリッキーな技巧派。そして山形で目を引くのは何といっても両サイドバックで対人守備に強く中のカバーもはやいし、常に隙を伺っている。特に右の㉔半田は逸材だ。足腰が強い。加速しづらいコンディションの為スピードは分からないが、体幹の強さと運動量は確かだ。前半は2−0で終了。
後半山形はP大友→㉗庄司夢ノ介をFWにし、4−4−2に変更、そしてハーフタイムの指示か、相手の前で繋いでバックライン裏を狙う攻撃でペースをつかみ、㉒小笠原が右ポストを叩く右シュートを放つなど山形の時間帯が来る。庄司は飛び出す能力に長けたFW。深くえぐってのクロスも出てくる。しかしドリブルがG大阪には及ばないのと、G大阪センターバック陣が適応して徐々にチャンスがなくなってくる。G大阪はハイボールでは勝てないので丁寧にスペースへの低いボールを多用、選手を交代しつつ馬力のある攻撃を続ける。そして後半35分、裏へのボールにG大阪FWと山形GKがぺナ少し外で激しく激突。イーブンのボールなのでファウルではないが、山形GKが負傷し動けない。当たり方から鼻を骨折したかと思った。とにかく治療に時間がかかり、10分ほどテントを移動して土砂降りからGKを守り治療して救急車で運ばれていった。そして交代したGKがフィットする間もなくG大阪が3点目を奪い勝負を決めた。結局3−0でタイムアップ。
G大阪は試合巧者だった。悪コンディションに適応し、前半にうちに大きな2点を入れた。山形は後半は良かったが、自分で判断してG大阪のような攻撃を仕掛けたかった。3点目は動揺がまともに出た。コンディションが良ければ山形も互角に戦えたのだろうが、経験の差というか、山形はG大阪よりも積雪で悪コンディションに慣れていそうなものだが、適応力の差が出てしまった。
10月22日(日)
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