ID:27426
雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■誰かの元で元気に跳び回って居るでしょうか
抑もは。
少しずつ、
少しずつ、
其の濃度を減弱させられ続ける事が、
理で在って。
其れ故に。
摂理に抗い続け、
心に遺し続けようと、
試みるけれど。
一方で。
自身の内に、
想いを宿し続ける事が。
其の身を此処に縛り付け、
廻る先を、
妨げて了うのかも知れない。
夕刻。
未だ熱気の冷めぬ道を、
歩きながら。
「今日でしょ。」
「十四日。」
「あ。」
「本当だ。」
「だから一昨日。」
「洋菓子買いに行かないのかって言ったのに。」
毎年の、
記念と祈念の一日は、
不要なのかと。
口にした俺に。
あの子は、
漸く応える。
違うか。
一年前の今日。
「あのね。」
「伍歳までしか育たないんだって。」
想いの中で在っても。
死産した子は、
中途までしか時を刻まぬのだと。
そう、
口にしたあの子は。
気づかぬ振りをして。
忘れた振りをして。
想いを改める様にと。
俺に、
促し続けて居るのかもな。
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References
Aug.14 2022, 「薄まりつつ在る十年でしょうか」
Aug.14 2012, 「禁句が幾つ見付かるでしょうか」
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08月14日(水)
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