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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■薄まりつつ在る十年でしょうか
時が進まぬ儘で、
其処に在り続ける事は。
不自然に他ならない。
時の積み重ねに比例して、
薄まり行く事こそ。
進む事の証左だ。
けれども。
其処に、
不変で在り続ければ。
里程標として。
想いの縁を担い続ける事も、
出来るのか。
其れが、
決して自身に視得た事は無い、
存在だとしても。
残る事は是だろうか。
其れとも。
其れを、
身近に感じ続けた自身の、
分身だとしても。
残らぬ事が是だろうか。
「十年か。」
「何が?」
俺の言の葉に。
あの子は、
其の意を問うた。
起点の日。
産まれ。
亡くなり。
そして、
不治の可能性を告げられた、
其の刻は。
あの子の中では。
少しずつ、
進む事で減弱し。
俺の中では。
小さい姿で、
残り続けて了うね。
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References
Aug.14 2012, 「禁句が幾つ見付かるでしょうか」
Nov.28 2012, 「一月だけの命でしょうか」
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08月14日(日)
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