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雲間の朝日に想うこと
by 小坊主
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■連れ添う事は逢わさぬ事でしょうか
傍に在り続ければ。
例え僅かで在っても、
其の為人が、
自身に沁み込んで来るのだから。
其の、
時間的な長さに応じて。
既視感や、
納得感が、
増えて来る筈なのに。
一年を経て。
いや、
二十年近くを経ても。
未だに、
其れが少しも増える事無く。
互いに、
独立し続けて居る様な錯覚を、
覚えるのは。
果たして、
望ましい事なのだろうか。
其れとも、
何か足りぬ事の暗示だろうか。
「今日はアンクロワッサン買いに行くと。」
「ん?彼処の?」
「今日は違う方。」
「何処のだよ。」
幾度もの経験は、
互いの理解を早める事も無く。
「職場近くに車で売りに来てた所がお店出すんだって。」
「うむ。付き合ってあげよう。」
「此のオムライス屋さん。」
「お腹一杯。量多いのね。」
増えた筈の、
二人だけの世界も。
別段、
二人の繋がりを強める様に作用する其の、
徴候すらもたらさない。
もしかしたら。
妙な新鮮さと、
長さに応じた違和感とが。
何時も、
何時迄も、
残り続けるのかな。
此の二人には。
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References
Mar.17 2018, 「一歩目を踏み出せますか」
Dec.08 2001, 「気になり始めているのですか」
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06月01日(土)
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